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2004年1月 『舞台装置を取り外して、ことばを無限にまで』
木曜日 2004年1月1日
木曜日 2004年1月1日
『舞台装置を取り外して、ことばを無限にまで』
現代フランスを代表する演出家のひとりであるクロード・レジィを囲んで、東京でシンポジウムが開かれた。ロラン・バルトのことばを引用したタイトルは、最近のクロード・レジィの舞台の本質をよくあらわしている。
1950年代から演劇活動を開始したクロード・レジィは、マルグリット・デュラスやナタリィ・サロートなど、フランス、ヌヴォ・ロマンの現代作家の作品を取り上げる一方、ハロルド・ピンター、エドワード・ボンド、ボート・シュトラウス、ペーター・ハントケ、サラ・ケインなどの外国人作家をフランス国内で数多く紹介している。
これまでに上演した舞台は70本近くにのぼり、そのほとんどがこのような新作やフランス国内での初演作品である。今秋にはパリ、フェスティヴァル・ドトンヌにおいて、コリーヌ国立劇場でノルウエーの作家、ヨン・フォッセの作品として3作目の演出となる『死についてのヴァリエーション』を上演した。 (…)