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アンサンブル室町による「エドガー・ヴァレーズと室伏鴻に捧ぐ墓」
投稿日 2015年10月28日
最後に更新されたのは 2023年5月23日

アンサンブル室町による「エドガー・ヴァレーズと室伏鴻に捧ぐ墓」

 

日本の舞踏界は、去る6月に巨人・室伏鴻(むろぶしこう)を失った。1978年のパリ公演でブトー(BUTOH)の概念を世界に広めたほか、2006年にベネチアビエンナーレでも脚光をあびた「クイック・シルバー」シリーズは、いわば、中世におけるメメント・モリ思想の現代版として、現代芸術シーンを揺り動かした。彼の表現が、フランス社会でアジア舞踏を代弁していることは、たとえば、フランスの中堅監督ニルス・タヴェルニエの『オーロラ』(2006)に登場する“アジアの王侯”が、かなり明瞭に室伏鴻の舞踏スタイルを踏襲していることからもわかる。

 和楽器とバロック楽器を混合編成し、昨年、サントリー芸術財団の佐治敬三賞を受賞した「アンサンブル室町」は、今年のプロジェクトとして、この室伏の先端的舞踏芸術と、没後50年にあたる作曲家ヴァレーズ(Edgar Varèse, 1883-1965)の先端的音楽芸術を再読する。

 室伏とヴァレーズに共通する、シンプルな人間性とアウトサイダーとしての自覚、そして職人芸に支えられた途方もない創造力といったものへのオマージュの場にふさわしく、日本の5人の新進作曲家と、室伏に縁のあるパリの3人の踊り手を招き、照明やテクノパフォーマンスを交えた現代的表現に挑む。

北沢タウンホール https://kitazawatownhall.jp/
2015年12月22日(火)19:00開演、23日(祝・水)13:30開演
全席自由 一般 4000円 学生 2500円
お問い合わせ:東京コンサーツ 03-3226-9733 http://www.tokyo-concerts.co.jp/
アンサンブル室町事務局 office@ensemblemuromachi.or.jp

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