フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

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クロ−ド・ナドー、チェンバロ奏者、ブルタ−ニュ音楽のミュージシャン
投稿日 2007年6月1日
最後に更新されたのは 2017年3月17日
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クロード・ナドー:ブルターニュ流を踏襲するケベック人
 
それは初めてのことだった。様々なケルト族が集う表参道で行われる「セント=パトリックス・デイ・パレード」がケベック人女性率いる、ブルターニ ュのグループ「アン・デュトゥ・ネヴェ」を受け入れたのは!:クロード・ナドーは様々な活動に関わっている。何故なら彼女はパリのブルトン語学校、ディワンの友の会会長でもあるからだ。都内の教会で開催された宗教音楽のコンサート後に私達は彼女の多彩な面を間近に見る機会を得た。
 
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フラン・パルレ:あなたは古典音楽の専門家でいらっしゃいますね.…
クロード・ナドー:その通りです。ここ日本に、私達はブルターニュの音楽を演奏しに来たのです。それは伝統的なブルトン音楽でもあり、私はその音楽に古典音楽の角度から取り組んでいます。私達が演奏しているフェス・ノーズ(ブルトン語で「夜のお祭り」)の音楽についても、フェス・ノーズはとても多くの様式を擁しているのです。中にはとてもとてもモダンなグループもありますし、私は、私のアプローチは古典音楽という角度の下に伝統音楽を扱うというものです。私はブルトン音楽の楽器が中世末期にはどのようだったかを見つけるために器官学の研究をしました。その研究成果をもとに、私は弦楽器製造職人に会いに行き、大変明確な仕様書を渡して、この様な外観が欲しい、この様な音が欲しい、こんな様な楽器を作って欲しいと言いました。実は最初、私はクラヴサン(チェンバロ)奏者でした。そして私の仲間が私のインターネットサイトで、私がフェス・ノーズもやっていると知って夢かと思ったのは、本当です。でも私にとって、どちらがより難解な音楽だということはなかったし、ブルトン伝統音楽はクラシック音楽と言われている音楽と同じくらい完全で、同じくらい複雑で、全力投球と愛と執着を要求される音楽です。
 
フラン・パルレ:それはもともとダンス用につくられた音楽では…
クロード・ナドー:まったくそうです。といっても今晩のような、ケルトの宗教音楽のコンサートは、もちろん教会音楽でしたね。何故ならブルターニュ地方は宗教に深く影響を受けているからです。だから賛美歌などといった宗教的なレパートリーは、やはりとても重要なのです。それにブルターニュのクラシック音楽、ギー・ロパーツ、ジャン・ラングレといった作曲家達の音楽も同じように人々に知ってもらうことが重要です。でもフェス・ノーズでは、本当に伝統的なダンス音楽のただ中に居て、面白いことに、私はルネサンスのダンス音楽もやるのです。そこではアルボーやアテニャンといったルネサンスのあらゆる作曲家達のパヴァーヌやブランルを演奏します。そして私にとっては、心理的に、ルネサンス時代の舞踏会に身を置くのと、もっともその舞踏音楽は優秀なフランスのエリート達には難解な音楽と認識されていますが、フェス・ノーズに身を置いて、アン・ドロスやアンター・ドロスといったダンス音楽を奏でるのとは同じ事で、これらを、だから私は全く同じ方法で扱っているのです。おそらくケベック人であるということが、多くのフランス人が伝統音楽をクラシックと言われている音楽に属さない亜流のものだ、という先入観を私から取り除いているのです。
 
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フラン・パルレ:あなたは伝統的な衣装でショーをなさるとか…
クロード・ナドー:そう依頼されれば伝統的な衣装で出ます。でもかなり気をつけています。ある種の人々にとってはそれが特にフランスでは郷土芸能と受け取られかねませんから。しかし一方で、もし日本人がパリに琴のコンサートをしに来たとして、彼らが着物だったら、みんなそれでも満足でしょう。何故ならその文化、彼らの伝統、衣装、伝統的な楽器を知りたがるでしょうから。それにもし私達がブルトン文化を海外に持って行こうとしたら、一番美しいものを紹介したいというのが本当です。私達はアルモールーリュクス(マリンルック)、パスカル・ジャウアン(伝統刺繍)などを着たり、ブルトン・モードの巨匠による衣装をまとうことも出来たのです。今回の場合、私達に求められたのは、どちらかというと伝統的なものを保持することでした。器楽に熱狂すること、こうすることで、本当に古い音楽の中に入るのです。でもおわかりのように、クラヴサンを演奏する時、いつもマリーアントワネットのようなカツラをつけて、衣装をまとう必要がないように、夜会服を着てもいいのですが、当時の衣装で演奏したら、もっとずっと面白いでしょう。
 
フラン・パルレ:どんな道程があなたをケベックからブルターニュに到らせたのですか?
クロード・ナドー:私は1998年にフランスに来ました。私はパリに入り、コンセルヴァトワールで学び、1999年にはクラヴサンで第一位をいただきました。従って私はクラヴサン奏者になる為に、既になってはいましたが、私の職業をそこで営む為にフランスに来たのです。私はパリで突然ブルトン音楽にどっぷりはまったのです。なぜなら知らない街に来た時は、人との出会いを求めるからです。私はフェス・デ(ブルトン語で「昼の祭」の意味)でミッション・ブルトンヌというブルトンの団体に当たったのです。このことは私の中で感動をもたらしました。なぜならこれらは結局のところとても中世的で、それと同時に、私が知っていた全てのことと全く異なっていると思ったからです。そしてそれは当然アステリックスの村を彷彿とさせました。そのことが私をケベックに引き戻してくれるのです。何故ならブルターニュとケベックを比較すると、その繋がりは、私としてはむしろ血統ではないと思います。私はブルトン人の先祖は一人もいません。私がその様に言うのは、ケベックでは血統が国民的関心事だからです。類似しているのは、むしろお腹の底から、「これで我々はゴール人の村だね」と言うことです。我々には文化があり、言葉も持っていて、それらを愛し、あらゆる風雨から守りたいと思っている。ケベックでは、私達がアメリカにおいて唯一フランス語を話す民族です。ブルターニュはヨーロッパ大陸でケルト語を話す唯一最後の砦で、その言葉はますます話されなくなっています。ケベック人である私にはこれが何かを連想させるのかもしれない。それは音楽に全く自然に、でもまずは強制的にひかれたこと、何故なら音楽が私をそこに導いたからですが、さらには私のケベック人度が私をそこに導いたのです:言語や文化に対する関心、言語の保護、つまり私がケベックにおけるフランス語の為に戦っているようなこと。私にとってはブルトン語を保護することは自明でした。実はこれら全てが一体となっているのです。
 
フラン・パルレ:あなたはブルトン語を習うまでに傾倒されていますね....
クロード・ナドー:そうです。私にはそれが普通のことと思われました。それをしなかったら私は自分を最低だと感じるでしょう。自分を恥ずかしいと思うでしょう。なぜなら或る一つの文化に興味を持ったら、その言語にも興味を持つべきです。それにフランス文化に興味を持つような人はおそらくフランス語の授業に申し込むでしょう。私はもし私がその美しい完璧さとその魅惑的な豊かさのブルトン文化に興味を持ったなら、最低限、少なくともブルトン語を習おうと試みることだと私は感じます。従って私は授業に登録し、思いも掛けない豊かさを持つ言語を発見したのです。私を魅了したのは、詩でした。あなたにどういう点で、ブルトン語が豊かな言語だか申し上げましょう。これは2000年の歴史を持つ強い言語で、フランス語よりももっと古く、膨大な文学作品を有しているのです。詩において、句中韻と呼んでいる押韻があります。このような言語学的技巧が出来るようになるにはどれほど一つの言語が豊かである必要があるのか、お分かりになりますか?そこで私は本当に感嘆し、この言語の詩に、ケベック語でいうところの「愛に落ちました」そのためだけに私はそれを学びたいとおもったのですが、ともかく、作品の中の俳句を読みたくて、または歌舞伎を知りたくて日本語を学ぶ人達が居る。これらの動機はすべてもっともだと思います。
 
2007年6月
インタヴュー:プリュウ・エリック
翻訳:粟野みゆき



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