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ミュリエル・バルベリー、小説『優雅なハリネズミ』著者
投稿日 2008年12月1日
最後に更新されたのは 2016年7月27日
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ミュリエル・バルベリー:本屋さんの愛読書
 
『優雅なハリネズミ』の出版の国際的な成功は(フランス国内のみでも100万部以上売れた)その著者であるミュリエル・バルベリーをして教師の職を捨てさせた。彼女は現在、京都に住んでいる。彼女の「執筆過程のパートナー」である夫と共著で新しい小説を執筆した後も、そこに留まるだろう。
 
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フラン・パルレ:あなたがデビューされたのは、食の批評についての処女作『至福の味』でしたね....|
ミュリエル・バルベリー:選んだわけではないのです。というのも、私は毎回執筆する度に、だいたい、出版するよりずっと多く書いていますが、毎回執筆する度に、テーマを選ぶことはしません。それらは非常に奇妙な形で私の中で必要になってくるのです。そしてある日、おそらく私が書いた最初のフィクションの内の一つである作品を、書いたのです。老いた食の批評家が、死の床にありながら、失われた味を思い出すという場面を。夫がそれを読んで、私にこう言ったのです:「それを短編小説にしたら」。そこで、私はその話に肉付けしました。夫は気に入って、私にそれを長編小説にするように言いました。私はそれを(出版社に)送って、世に出たのです。まあ、話は全くこんな感じで進んでいったのです。私は何故この登場人物が浮かんだのか、全く見当がつきません。言えることといえば、私は食べることが好きで、言葉に対する愛から執筆していること、そして感覚を呼び起こすことと結びついた言葉の用法、語彙、構文はとても豊かで発展性のあるものだということです。でも料理を思い出すシーンを執筆することは喜びでした、ただ、まずはそのことが私にとって嬉しいことだったからです。なぜなら私はとても食べることが好きだからで、「食べる」ということは存在する上で重要な務めだと思います。それに書くことは、言葉を広げていくことも出来たからです。ほら、人々がワインについて語る時、それは時によっておかしなことになるでしょう。そこでは、言葉の楽しみも、味の楽しみも同じように表されるのです。私の場合もそんなようなものでした。
 
フラン・パルレ:あなたの第2作『優雅なハリネズミ』は書店で大成功をおさめています。これは本屋さんによって推薦されたのでしたね、たしか…
ミュリエル・バルベリー:実際どうだったかというと、マスコミにはあまり取り上げられなかったのです、処女作よりずっと少なかったです。なぜなら処女作は、新しいから、ジャーナリストたちの関心を引くけれど、一般に第2作は誰の関心も引かないものです。この時は当初から本屋さんや行動的な読者がこの本を友達にすすめたのです。そして奇妙なことに人々は本をプレゼントするのです、もちろんその本を気に入れば。それが気に入らなかったら、そうしません。気に入ったなら、人はそれをかなり沢山、贈ります。そうして雪だるま式になって、それが続いたのです、まだ続いています。信じられないです。
 
フラン・パルレ:あなたにとって、執筆は、あなたが読破したことや、哲学の教師として教えたことを再発見するきっかけでしたか?
MBああ、それは違います。それは、むしろ仕返しでした。面白いことに、この本にはあまり哲学的なくだりはないのです。おそらく哲学的な質問に直接あてられているのは300ページ以上あるうちの10数ページでしょう。(哲学のことは)しょっちゅう言われます。違うのです、私は大学における哲学の教え方にいくつか仕返しをすることで、とても楽しんだのです。
 
フラン・パルレ:あなたはその教育の何に恨みを持っていらっしゃるのですか?(笑)
ミュリエル・バルベリー:とてもうんざりさせられました、それに大学は、知性と才能がうようよしている場所なのです。でも、その知性とそれらの才能は、私が思うには、出世の為だったり、大学という制度の中で創造的であることが叶わなかったり、様々な理由で、とてもとても活かされていないのです。哲学の勉強は、特に、それでもかなり激しいものなのです。なぜなら永久的に知的であることを証明し続けないといけないし、しばしばそれはある特殊な専門用語によって行われます。だから私はとても苦しんだのです。それは私が求めていることではなかったからです。
 
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フラン・パルレ:『至福の味』では、日本とのつながりを示すものとして寿司がありました。次に『優雅なハリネズミ』では美に耽る日本人、おづ氏が出てきます。こうした日本への想いはどこから来るのですか?
ミュリエル・バルベリー:私が夫と出会ったとき、正確には16年前ですが、彼は既に日本に魅せられていたのです。私は、違いました。私は日本について予備知識は全くありませんでした。彼は、料理はもちろん、映画や漫画を通して私に手ほどきをしてくれました。それで私は日本の文化と遠距離恋愛に陥ったのです。それからそれは私たち二人にとってのますます強い愛となり、夢となって成就したところです。
 
フラン・パルレ:成就させる為にしなければならないことをあなた方はなさったのですね…
ミュリエル・バルベリー:何かをとてもとても強く望む時、それが真心からなら、最後には何らかの形で実現できると思います。私はこれがこのような形で実現するとは思っていませんでした。私はここ(日本)で仕事を探していて、文化関係の職を調べていました。それからこの本の成功があり、それが私たちの希望の場所で暮らすことを叶えたのです。希望の場所とは、京都です。
 
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フラン・パルレ:今晩、漫画家の谷口ジローさんとお会いになるそうですね...
ミュリエル・バルベリー:彼とはすでに会ったことがあります、これでお会いするのは3度目です。なぜなら今、ベルギーやフランスの出版社といくつかの企画が進行していて、それは彼のいくつかの漫画作品の前書き、あとがきに関するものなのです。だから私は彼に会う機会を得たのです。初めは3月、それから2度目は7月で、私たちは彼に対して計り知れない崇拝の気持ちを持っています。彼は私たちの時代の偉大なるアーティストの一人だと思いますし、漫画は時には少し恩着せがましく、尊敬すべきジャンルと捉えられますが、それはマイナーな考えです。漫画はとても様々な種類のアーティストを擁しています:平均的なものと、とても良いものと。そして谷口氏は本当にとても偉大なるアーティストです。
 
フラン・パルレ:あなたは『フランス語はおしゃべりか?』と題する講演会を行われますが、そのさわりを教えていただけますか?
ミュリエル・バルベリー:私は今、その時に話そうと思うことを考えているところです。でも『優雅なハリネズミ』はとても広く翻訳され、現在約35ヶ国語で出ています。私はそれらの内の幾つかを、その言語を話すので確かめてみることが出来ました:アメリカの翻訳本とドイツの翻訳本です。それに文章を翻訳する時、どのようにして一つの言語が文章を変えるのかを見ることは、とても魅惑的だと思います。そこで私はフランス語の非常におしゃべりな性格を認識したのです。それに光を当て、日本人の方々と討論することはとても興味深いことだと思います。なぜなら私のおそろしく初歩の日本語の学習で、私は二つの言語が全く異なる原理で機能しているということがよくわかるからです。フランス人は装飾を好み、日本人は大筋を好むのです。それについて話し合いを始めることはとても面白いことだと思います。
 
2008年12月
インタヴュー:プリュウ・エリック
翻訳:粟野みゆき



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