フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

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クリストフ•プチャナッツ、クリンぺライのリーダー、音楽家
投稿日 2003年7月1日
最後に更新されたのは 2017年5月9日
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クリンペライ:子供のおもちゃで活動する音楽グループ
 
ひときわ目を引くジャケットが、CD売場に並んでいます。
フランスのリヨンを拠点にし、編成が自由自在なクリンペライのものです。
コンサート活動もやっていないグループのCDが、なぜ日本に-。
リーダーで、作曲をし、ミュージシャンでもあるクリストフ・プチャナッツが、このことに一番驚いているようです。
 
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フラン・パルレ:クリンペライを簡単に説明すると?
クリストフ・プチャナッツ:ギターとベースの二人のミュージシャンと現在は活動しています。手紙やE-mailを使って、仕事をこなしていくことが多いです。フランス国内よりも国外に、私たちの音楽を聴いてくれる人がたくさんいるようですね。主にフランスと日本、そしてアメリカの音楽関係者と仕事をしています。
 
フラン・パルレ:なぜそのようになったのですか?
クリストフ・プチャナッツ:実は、理由はよく分からないんです。偶然や、様々な事情から、外国のレコード会社が私たちの音楽に興味をもってくれ、配給と販売促進を上手くやってくれたからではないでしょうか。日本のノヴェル・セル・ポエム社は特に素晴らしい仕事をしてくれたと思います。でも、たくさんの偶然が重なりあったのだと思います。私はマネージメントもしないし、販売促進にもノータッチです。ですから人との出会いや、コネクション、情報網によって、このような結果になったのだと思います。
 
フラン・パルレ:クリンペライは子供の楽器をたくさん使っていますね。
クリストフ・プチャナッツ:はい。メロディカや、鉄琴、木琴、小さな笛、そしてプラスチックのフルートや小さなパーカッションなど、確かにたくさんのおもちゃを使っています。また、木や金属のかけらなど、いい音のでるものならなんでもです。
 
フラン・パルレ:どこからこのアイディアを思いついたのですか?
クリストフ・プチャナッツ:それもまた偶然の産物なのです。このグループを作る前に、エレクトロポップ音楽のグループで演奏していたのですが、ちょっと飽きてしまったんです。その手の音楽を演奏する時に使う楽器はもうすべてやってしまっていました。そして、当時の私の妻のフランソワーズが、またピアノを始めたがっていたんです。私も興味がありました。私たちは、ピアノを買うために持っていた楽器をすべて売り払ってしまいました。そうして、たったひとつのピアノを二人で弾いて、作品を作りました。
また、当時、近所におもちゃの楽器をコレクションしている人がいて、遊びで貸してくれたんです。それが作品を作り始めたきっかけです。
 
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フラン・パルレ:子供の楽器を使った音楽というと、すぐに子供向けの音楽だと想像しますが。実際は?
クリストフ・プチャナッツ:いいえ。子供だけでなく、大人にも訴えかける音楽だと思います。子供の音楽に聞こえるというのは、その音楽を聴く人の耳の中に子供の部分が残っているからだと思います。私は、いくつになっても人間は、子供でいられるものだと思っているんです。子供らしい音色だからといって、必ずしもそれが子供のための音楽とは限らないようです。でも、実際、子供たちも私たちの音楽をとっても気に入ってくれていますね。
 
フラン・パルレ:今までステージで演奏をしたことがないようですが、どうやってあなたがたの音楽を聴くことができますか。
クリストフ・プチャナッツ:今やっているのは、スタジオでのCD収録です。CDは、配給会社やお店など、あちこちで手に入れることができます。たまたま私たちの音楽を聞いて興味をもった人は、一番良い方法であるインターネットで探すという少しの努力をしなければなりません。彼らが欲しいと思ってくれ、在庫があれば、手に入れることができます。
 
フラン・パルレ:“Pimpant/粋な”、“Triste/哀しい”、“Sérieux/まじめ”というタイトルのCDが日本で発売されましたが、これらのタイトルはどのようにして出来ましたか?
クリストフ・プチャナッツ:実はそれらは三部作なんです。ほぼ同時期にこの三つのCDが発売されました。昔、カセットに収録して出していたものです。カセットの発売数は少なく、配給はうまくいかず、音も素晴らしいものではなかったので、昔作った音楽をもう一度録り直しました。私たちの作品を新しくし、いい音質で作り上げることに大変興味がありました。
 
フラン・パルレ:“哀しい”や“まじめ”といった言葉は、ミュージシャンであるあなたの心を表しているのですか?
クリストフ・プチャナッツ:いいえ。実はジャンル別に自由に振り分けていて、“Sérieux/まじめ”の中のいくつかの曲は“Triste/哀しさ”に入れるはずだったんです。しかし結局このように分けることにしました。私の精神状態やクリンペライの音楽は哀しいものではありませんよ。どちらかといえば、ノスタルジーと言った方がいいと思います。私たち人間の心の中には常に郷愁という感情があると思います。私は、幼少時代が、後に歩む人生や、意識的、無意識にでも歩もうとする人生をかなり大きく決定付けるものだと思っています。私自身も、そうだったと思います。幼ない時代は誰の心の中にもあるもので、人間を形成する上での栄養分になり、基盤となるものだと思います。
 
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フラン・パルレ:あなたの音楽に影響を与えたものは?
クリストフ・プチャナッツ:二つあります。一つはサティ、ラヴェル、ドビュッシーなど、その時代のフランスのクラシック音楽です。もう一つは、ミニマリスムの音楽をやっていた70年代のフランスの音楽家や、短い曲を作っていた音楽家たちです。特にアルベール・マルクールや、ゼデネール、タザルテス、エトロン・フーなどです。彼らの音楽は、フランスで70年代に流行った、ちょっと革新的な音楽でした。
 
フラン・パルレ:自分自身を先駆者や革新者のように思いますか?
クリストフ・プチャナッツ:全く思いません。音楽は、自分が作った小さな作品を付け加えていくものだと思っています。作り上げたものを常に壊している革新者になるという観念はなく、それよりも自分の世界を創り上げることのほうが私にとって重要なのです。
 
フラン・パルレ:今後の計画は?
クリストフ・プチャナッツ:香港のパンケークスというグループの女性ミュージシャンとコラボレーションをする予定です。それらは彼女が作った歌で、私たちに楽譜を送ってくれたので録音し、彼女がいくつかの曲に声を吹き込むことになります。フランスのレコード会社アン・ポリ・ソンから発売されます。
他にも大きな計画があって、舞台芸術用の音楽ばかりを集めたCDコレクションに参加することになっています。これはちょっと変わっていますよ。それらは現代フランス音楽で、大手レコード会社から発売されます。世界中で発売されるので、大変大きなプロジェクトです。それから、すぐ目の前にある計画の中に、子供向けの音楽のCDを作ることがあります。スタンダードな子供の歌をピックアップし、“クリンペライ”というミキサーにかけて、新たな歌を作りだすというプランです。
 
2003年7月
インタヴュー:エリック・プリュウ
翻訳:三枝亜希子



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