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La francophonie au Japon

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『古の王子と3つの花』 Le pharaon, le sauvage et la princesse
『古の王子と3つの花』 Le pharaon, le sauvage et la princesse
『古の王子と3つの花』 Le pharaon, le sauvage et la princesse
Crédits : ©2022 Nord-Ouest Films-StudioO - Les Productions du Ch’timi - Musée du Louvre - Artémis Productions

『古の王子と3つの花』
 
 建設工事の現場。労働者らしき人たちが集まっている。よく見ると、現場で働いている人だけではないらしい。女性や子供らしき姿もある。彼らは、前に立つ女性の昔ばなしを待っている。「エジプトの話がいい」「王女の話は飽きた」「赤い球」やら「ラクダ」やらと、リクエストは尽きない。それではと、女性は3つの話を選んで語り始める……第1話は『ファラオ』。約3000年前のクシュ王国(現スーダン)の王子、タヌエカマニの物語だ。王子は神々に祈りを捧げながら、エジプト遠征に出る。第2話は中世のフランス・オーベルニュに伝わる『美しき野生児』。父と子の対立、少年の成長が描かれる。そして、第3話は18世紀のトルコ・イスタンブールが舞台の『バラの王女と揚げ菓子の王子』。謀反によってモロッコの王宮を追われた王子が、揚げ菓子屋となり王女と恋に落ちるお話。
 胴体が前向き、顔と足が横向き。壁画に描かれた絵が突然命を吹き込まれたかのように動き出す。映像にうっとりと魅入っていると、第2話では、黒い影絵と美しい城のコントラストに目を見張る。最後となる第3話では、あらゆる色彩を惜しみなく使った豪華絢爛な世界が広がっていく。ミシェル・オスロ監督の描く世界は、いつも好奇心でいっぱいな子供時代を思い起こさせてくれる。
色彩も、登場人物たちの動きもすばらしいけれど、簡素なフランス語で紡がれる台詞の一つひとつ、その声の優しさに心が満たされる。物語のアクセントとなる美しい3つの花、さりげないけれど大きな意味を持つ王女たちの存在感にもご注目を。
(Mika Tanaka)
 
監督・脚本:ミッシェル・オスロ
声の出演:オスカル・ルサージュ、クレール・ドゥ・ラリュドゥカン(コメディー・フランセーズ)、アイサ・マイガ
 
2022年/83分/フランス・ベルギー
 
Le pharaon, le sauvage et la princesse film d’animation de Michel Ocelot; 2022, France, Belgique, 83 min
 
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