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『オートクチュール』 Haute couture
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Crédits : © 2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR

『オートクチュール』
監督:シルヴィー・オハヨン
出演:ナタリー・バイ、リナ・クードリ、パスカル・アルビロ、クロード・ペロン、クロチルド・クロ
2021年/100分
 
母に縛られる娘、娘に去られた 母。そんな2人が出会うと、どんなドラマが始 まるのだろうか?
ディオールのオートクチュール部 門のアトリエでシェフとして働くエステル(ナタリー・バイ)は、間もなく引退を迎えようとしている。彼女は仕事に向かう途中、ひったくり にバッグを奪われる。「待ってて、捕まえてくる」。エステルの目の前でギターの弾き語りをしていたジャド(リナ・クードリ)がそう言い残 し走り去っていく……それが2人の出会いだ。
友人が盗んだエステルのバッグか ら金目のものを取り出した後、ジャドはエステルの仕事場にバッグを返しに訪れる。盗んだのがジャドであることを察し怒りをあらわにするエ ステルだが、その次の瞬間にはジャドを夕食に誘っている。「美しいものをつくれる。盗みより縫製向きの手ね」。ジャドの手を取るエステ ル。会ったばかりなのに、歯に衣着せぬ会話が繰り広げられる。「従うだけの人生なんてうんざり!」というエステル、それをみてクスっと笑 うジャド。会って間もないのに、当たり前のようにエステルはジャドの将来を案じ、ジャドはエステルの健康を気遣う。そしてごく自然にジャ ドはエステルのアトリエで見習いとして働くようになる。
しなやかな手で針と糸が動き、美 の世界が作り上げられていく……ディオール1級クチュリエールが監修する現場 は、スケッチ画も、お針子たちの技も、すべてが神聖で、まるでひとつの大きな儀式のよう。仕事に入る前に「手を洗って」と促され、ハサミ を落とすと「不吉な予兆」と塩で清められ、アトリエに入ったばかりのジャドには戸惑うことばかり。快く受け入れてくれる者もいれば、露骨 に差別感情をぶつける者もいる中で、ジャドは物を作り上げる喜びに目覚め始める。
師弟のような、母と娘のような、 年の離れた友人のような、近そうで近くない2人の距離から生まれる化学反応が 心地よい。少しでも多くの若者が、ジャドのようにチャンスをつかめる世界であってほしいと思う。(Mika Tanaka)
 
Haute couture réalisé par Sylvie Ohayon avec Nathalie Baye, Lyna Khoudri, Pascale Arbillot, Claude Perron, Clothilde Courrau
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