コロナ禍の勢いで休館していた美術館。ようやく訪れた再開が嬉しい。木々の緑が眩しい箱根のポーラ美術館では『モネとマティス ―もうひとつの楽園』が開催されている。
クロード・モネ(1840-1926)、そしてアンリ・マティス(1869-1954)——彼らが活躍した19世紀から20世紀にかけての時代は、急速な近代化と度重なる戦争の時代だった。表現方法のまったく異なる2人だが、自分たちの心のよりどころを追い求め「ここではないどこか」をみつけようとした点において、通じ合うところがあるのではないか。モネは19世紀末、めまぐるしく変わろうとするパリから離れ、ジヴェルニーという終の住処にたどり着く。その庭に理想の楽園を造りあげ、睡蓮の連作など、繊細な光の移ろいを形に残していった。一方マティスは、陽の光が注ぐ南仏に身を置き、室内を自在に飾り、色彩豊かな数々の名作を描き出した。「楽園」に恋い焦がれ、「楽園」を自らの手でつくり上げようとする2人の純粋な思いは、現実世界に少し疲れた私たちの心に、どんな癒しを与えてくれるだろうか。(Mika Tanaka)
<展覧会概要>
ポーラ美術館
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
会期 : 2020年11月3日(日)まで
開館時間 : 9:00 17:00 (入館は16:30まで) 会期中は無休、臨時休館あり
入館料:大人 1,800円、 シニア割引・65歳以上 1,600円
大学・高校生 1,300円、 中学生以下無料
※中学・小学生が授業の一環として観覧する場合、引率教員等の入館は無料。
※料金は消費税込み
問い合わせ電話番号:0460-84-2111
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<応募方法>
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質問 「Comment dit-on «rakuen» en français?」
締め切りは2020年7月31日(金)、正午です。
複数の応募は可能ですが、1つのプレゼントにつき1通のメールをお願いしております。