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『バルバラ〜セーヌの黒いバラ〜』 Barbara
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Crédits : © 2016 Fantastic Films, ALL RIGHTS RESERVED.
『バルバラ〜セーヌの黒いバラ〜』
  フランスの国民的シャンソン歌手のひとり、バルバラを完璧に演じようと、一人の女優が健闘している。彼女の名前はブリジット(ジャンヌ・バリバール)。メイクも服装も、バルバラ本人と同じように再現し、バルバラと同じようにピアノを演奏し歌を歌う。『ナントに雨が降る』、『黒いワシ』……1曲1曲に刻印される濃密な人間模様に入り込みながら、ブリジットは次第にバルバラと一体化していく。
  劇中劇を使った入れ子構造。マチュー・アマルリックによるこの構成によって、バルバラの魅力が真夜中に咲く花のようにじっくりとゆっくりと開花する。スタンダードな伝記映画では表現しきれない、バルバラが放つミステリアスな芳香がスクリーンいっぱいに漂う。マチュー・アマルリック自身もまた、映画監督・イヴ(マチュー・アマルリック)として劇中に登場し、ブリジットの集中に水をさす。艶っぽい映像には場違いなイヴの微妙な野暮ったさと、バルバラになりきろうとするブリジットの緊張感。そのコントラストが心地よい。バルバラというひとりの人物の影を追いかけながら、ブリジットトイヴの2人はバルバラの闇に吸い込まれていく。二度と戻れなくなってしまいそうな深い闇。そんな危うさが”バルバラ”の魅力そのものだったのだろう。「奇抜」を「平等」という言葉にかえ、自由という翼で闇をはばたいた女王、バルバラ。映画を観ている間、ブリジットがそうだったように、私たちもバルバラになりきることができるかもしれない。(Mika Tanaka)
 
監督:マチュー・アマルリック
出演:ジャンヌ・バリバール、マチュー・アマルリック
2017年/98分
 
Barbara de et avec Mathieu Amalric avec Jeanne Balibar; 20176, France, 99 mn