Georges Rouault l’œuvre magnifié: l’art sacré et la modernitéどこまでも弱者に寄り添う人だった……全4章から成る展覧会の第2章の副題は「物言わぬサバルタン」 。サバルタン(subalterne)とは、社会から虐げられ、それでも抗う言葉を持たない人たちのことだ。20世紀のフランスで活躍した画家・ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault)は、物言うことを許されなかった立場の人々を、ほとばしる情熱の絵筆で描き上げた。『聖顔』のイエス・キリストの表情から読み取れるのは、神の子としての荘厳さというより、辱められて傷ついた弱さのように思える。しかしその「弱さ」が人間の愛おしい部分のひとつであることも、ルオーは知っていたのだろう。彼が描く女性たちもまた、愛おしい。ゴルゴダの丘に向かうキリストを見守った『ヴェロニカ』(Véronique)、百年戦争の『我らがジャンヌ』(Notre Jeanne)、そして光り輝く色彩の『サラ』(Sarah)……最後の第4章では、ルオーの「ユートピア」に出会える。大戦をくぐりぬけた画家が描く理想郷は、どんな境遇の人でも受け入れてくれるような、そんなあたたかさがある。(Mika Tanaka)パナソニック 汐留ミュージアム2018年9月29日(土)~12月9日(日)休館日:毎週水曜日(ただし11月21日、11月28日、12月5日は開館)開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館30分前まで入館料:一般1,000円 65歳以上900円 大学生700円 中・高校生500円小学生以下無料 20名以上の団体:各100円割引障がい者手帳を提示の場合、付添者1名まで無料問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
読者プレゼント招待券を5組10名様にプレゼント!<応募方法>応募は『フラン・パルレ』のメーリングリストに登録されている方を対象としております。登録は無料ですので、未登録の方は、メインページからメーリングリストへの登録をお願いいたします。メールにてご応募下さい。件名には下記の質問の答えをフランス語で記入し、またメッセージ欄にはお名前(ローマ字、日本語)を明記してご応募下さい。当選された方は、チケット郵送用に82円切手を貼付した封筒(住所の記入もお願いします)のご用意をお願いしております。質問 「En quelle année a ouvert le musée?」締め切りは2018年10月15日(月)、正午です。複数の応募は可能ですが、1つのプレゼントにつき1通のメールをお願いしております。