東京で上映されるフランス語圏映画Les films en français à Tokyo
投稿日 2018年1月31日
最後に更新されたのは 2020年12月4日

Shinjuku Cinéma Qualité 03-3352-5645
http://qualite.musashino-k.jp/
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
https://www.unitedcinemas.jp

12月11日(金)より

『パリのどこかで、あなたと』
監督:セドリック・クラピッシュ
出演:アナ・ジラルド、フランソワ・シヴィル、カミーユ・コッタン
2019年/111分/PG12

https://someone-somewhere.jp/

Yebisu Garden Cinema 0570-783-715
https/www.unitedcinemas.jp
109 Cinemas Futagotamagawa03-5797-2325
109cunemas.net

上映中

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Crédits : © 2018 JERICOTF1 DROITS AUDIOVISUELSTF1 FILMS PRODUCTIONNEXUS FACTORY -UMEDIA

『家なき子 希望の歌声』

 雷の音におびえ、夜中にベッドから抜け出す少年。彼を背後で見守るのは……壮年期のレミを演じるジャック・ペランの表情は、慈愛に満ちた、子供達を包み込むよう。どれだけ大きな愛を受け止めると、こんな穏やかなたたずまいでいられるのだろうか。
原作を既に知っている人は懐かしさいっぱいの気持ちで、原作が実は冒険小説だと知らない人はきっと新鮮な気持ちで、映画を楽しむことができるだろう。
 長編の原作を、どのようにコンパクトにまとめ上げるのだろうかと、好奇心いっぱいの気持ちで見終えた後、既に知っているはずの結末に涙ぐむ自分がいた。心の美しい少年レミ(マロム・パキン)も、とてつもなく大きな愛でレミを守るヴィタリス親方(ダニエル・オートゥイユ)も、私が小さい頃に知ったあの頃とちっとも変わらない。マチヤもアーサーも、アキャン家の人々も登場しないけれど、ヴィタリス親方の「前へ進め」の精神も、バルブラン・ママ(リュディヴィーヌ・サニエ)ので素朴な母性も健在だ。レミを白鳥号に残してほしいと夫人がヴィタリスに提案するとき、ヴィタリスが答える言葉のひとつひとつを噛みしめるように聞いてしまった。旅先で演奏を披露したヴィタリス親方をひとりの女性が訪ね、金貨を置いて去るシーンにどんな思いが込められているのか、親から子へと伝えたい。(Mika Tanaka)

原作:エクトール・アンリ・マロ「家なき子」
監督・脚本:アントワーヌ・ブロシエ
出演:マロム・パキン ダニエル・オートゥイユ ジャック・ペラン ヴィルジニー・ルドワイヤン リュディヴィーヌ・サニエ ジョナサン・ザッカイ アルバン・マソン ニコラス・ロウ
2018年/109分

À l’écran
Rémi sans famille d’Antoine Blossier d’après Hector Malot avec Daniel Auteuil, Maleaume Paquin, Virginie Ledoyen; 2018, France, 109 min

http://ienakiko-movie.com

Bunkamura Le Cinema 03-3477-9264
www.bunkamura.co.jp
Toho Cinémas Chanté 050-6868-5001
hlo.tohotheater.jp

12月4日(金)より

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Crédits : © Lilies Films.

『燃ゆる女の肖像』
 ときは18世紀。フランス革命が始まる少し前のことだろうか。小舟で島に向かうひとりの女性がいる。彼女の名はマリアンヌ(ノエミ・メルラン)。大事に抱えるカンバスが海に落ちると、何の迷いもなく飛び込み、自力で泳いでカンバスを取り戻す。男たちに囲まれる彼女の顔は、その中の誰よりも雄々しい……たどりついたブルターニュの孤島の崖を登ると、伯爵夫人(ヴァレルア・ゴリノ)の館がある。マリアンヌは夫人からひとつの仕事を任せられているのだ。
 この時代、「女性である」ということがどんな意味を持っていたのか、映画は雄弁に物語る。画家として生きるマリアンヌの毅然とした姿にメッセージを託すかのように、カメラは彼女の表情を余すことなくとらえる。誠実な人柄も、戸惑う仕草も。しかし実は、マリアンヌの視線の先に存在にあるエロイーズ(アデル・エネル)こそ、炎のように燃えたぎる情熱を秘めた女性の象徴だ。浜辺を思い切り走ることすらかなわない毎日、拒絶することでしか自分の意志を伝えられない悲しさ。エロイーズは時代に翻弄される非力な女性のように見えながら、その芯の強さはマリアンヌ以上かもしれない。映画に登場するのはほとんどが女性。この時代に人格を認められることのなかった女性たちだ。しかし、彼女たちは確かに存在していて、歴史の表舞台に立つことはなくても、確実に何かを動かしてきた。焚き火を囲んで地元の女性たちが合唱する”Jeune Fille en Feu”を聞いていると、とてつもなく大きく神秘的な力に心が揺さぶられる。ほかに流れる音楽はほとんどないが、ヴィヴァルディの「夏」が効果的に使われる。マリアンヌが自分の好きな曲と語りながら鍵盤を叩くシーンがとても印象的。(Mika Tanaka)

監督:セリーヌ・シアマ
出演:アデル・エネル、ノエミ・メルラン
2019年/122分/PG12

À partir du 4 décembre
La fille en feu de Céline Sciamma avec Adèle Haenel, Noémie Merlant; 2019, 122 min, PG 12
https://gaga.ne.jp/portrait/

Human Trust Cinéma Yurakucho 03-6259-8608
https://ttcg.jp/human_yurakucho/

上映中

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Crédits : © LEGENDE FILMSEZRAGAUMONT - FRANCE 2 CINEMAEZRA - NEXUS FACTORY - UMEDIA, ROSEMONDE FILMS - C2M PRODUCTIONS

『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』
19世紀末にフランスで生まれた舞台劇『シラノ・ド・ベルジュラック』。パリで上演されるや否や人々を夢中にさせ、今では多くの国で上演されるようになった。その名作が生まれたのは作者エドモン・ロスタンが29歳の頃。アレクシス・ミシャリク監督は、若き天才劇作家がいかにして『シラノ・ド・ベルジュラック』を書き上げたのか、残された資料を丹念に調べ上げ、本作を完成させた。
果たしてエドモン(トマ・ソリヴェレス)は本当に天才だったのか?シラノ役を演じたコンスタン・コクラン(オリヴィエ・グルメ)はどんな役者だったのか?初演の反響は?……ドタバタ喜劇と歴史ドラマのエッセンスがほどよく調和、個性豊かな登場人物たちがベル・エポックのパリを闊歩する姿にわくわくが止まらない。脇を固める役者たちもチャーミング。エドモンの才能をいちはやく見抜くサラ・ベルナール(クレマンティーヌ・セラリエ)の奔放さ、そしてカフェのオーナー、オノレ(ジャン・ミシェル・マルシアル)の清々しさ!上演中止の危機に直面した役者たちにオノレが言う。「芸術家ども、無法者たれ」。偏見がはびこるパリで、自分が肌の色を気にせずにいられる場所が「劇場」だったと。『シラノ・ド・ベルジュラック』を「偏見を打ち破り、妥協せず理想のために死ぬ男の話」と讃え「黄金は君たちの手中にある」と役者たちを奮い立たせるオノレのような人たちがいたからこそ、パリは魅力的な街であり続けたのだろう。そしてこれからも、彼らのような人たちがパリを憧れの街であり続けさせてくれるのだと感じる。(Mika Tanaka)
監督:アレクシス・ミシャリク
出演:トマ・ソリヴェレス、オリヴィエ・グルメ、マティルド・セニエ、トム・レーブ、リュシー・ブジュナー
2018年/112分

A l’écran
Edmond d´Alexis Michalik avec Thomas Solivérès, Olivier Gourmet, Mathilde Seigner, Tom Leeb, Clémentine Célarié; 2018, France, Belgique, 112 min

https://cyranoniaitai.com

Théâtre Image Forum 03-5766-0114
http://www.imageforum.co.jp

上映中

『天使/L’ANGE
監督:パトリック・ボカノウスキー
1982年/64分

https://www.ange-film.com

Ciné Switch Ginza 03-3561-0707
http://www.cineswitch.com/

上映中

『おもかげ』
監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
出演:マルタ・ニエト、ジュール・ポリエ、アレックス・プレンデミュール、アンヌ・コンシニ、フレデリック・ピエロ
2019年/スペイン・フランス/スペイン語・フランス語/129分

Madre de Rodrigo Sorogoyen avec Marta Nieto, Anne Consigny, Alex Brendemühl; 2019, Espagne, France, espagnol, français, 129 min
http://omokage-movie.jp/

Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
https://www.unitedcinemas.jp

上映中

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Crédits : © 1946 Pathé Cinema - all rights reserved.

『天井桟敷の人々』4K修復版

貧しいけれど夢があって決してあきらめない。劇場の天井桟敷にひしめくのは、そんなパワフルな庶民たちだ。彼らのために芸を捧げるパントマイム師のバチスト(ジャン=ルイ・バロー)の心はひたむきで、その舞台衣装のように真っ白だ。彼に微笑み、1輪の花を差し出した女性の名は、ガランス(アルレッティ)。二人が恋に落ちるのは一瞬だが、結ばれるまでの道のりは決して短くはない。

「誰も悪くないのにうまくいかなくて堂々巡り。まるで回転木馬のようだわ」

 バチストを慕うナタリーはそう嘆く。ガランスを慕う男性たちは、それぞれのやり方で彼女を愛し、彼女の愛を求める。代筆の仕事をしながら殺人や盗みを働くアナーキストのラスネール、無言で真実を語るバチストの好敵手としてシェイクスピアを熱演するフレデリック……19世紀前半のパリのタンプル大通りを舞台に、実在の人物をモデルに紡がれた愛の物語。なんということのない男女の心の機微を描いたこの作品が映画史上の金字塔として75年近く経った今でも色褪せないのはなぜだろうか。美しい台詞の数々、テンポよい展開、品のあるカメラワーク、そのどれもが素晴らしい。しかしそれ以上に、ナチに占領されていたフランスで製作されたという事実が、この映画の輝きを永遠のものにしているのではないだろうか。劇中で語られる「夢」、「感動」、「自由」という言葉の重みが、21世紀のコロナ禍を生きる私たちの心に深く響いてくる。(Mika Tanaka)

監督:マルセル・カルネ
出演:アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ブラッスール、マリア・カザレス、マルセル・エラン、ピエール・ルノワール
1945年/190分

À l’écran
Les enfants du paradis de Marcel Carné avec Arletty, scénario et dialogues de Jacques Prévert avec Jean-Louis Barrault, Maria Casarès, Pierre Brasseur, Marcel Herrand,Pierre Renoir; 1945, France, 190 min, restauré 4K

http://www.zaziefilms.com/tenjou

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