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La francophonie au Japon

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東京で上映されるフランス語圏映画Les films en français à Tokyo
投稿日 2018年1月31日
最後に更新されたのは 2025年1月14日
 
上映中
 
『山逢いのホテルで』  
監督:マキシム・ラッパズ
出演:ジャンヌ・バリバール、トマス・サーバッハー、ピエール=アントワーヌ・デュべ、ヴェロンク・メルムー
2023年/スイス・フランス・ベルギー/92分
 
 

 
1月16日(木)まで 
Lumière! L'aventure continue
Lumière! L’aventure continue
Crédits : © Institut Lumière 2024.

『リュミエール!リュミエール!』
 
  製作は1895年から1905年。 1つの作品の長さは約50秒。 それぞれに題名がある。ときに寄せてはくだける波を、ときにケンカをして泣き出す無邪気なこどもを、シネマトグラフ(cinématographe)を携えたリュミエール兄弟たちはそのありのままの美しさをとらえる詩的な映像に、彼らと同時代を生きたガブリエル・フォーレの楽曲が重なり、私たちはしばし時間と空間を旅していく。前作「リュミエール!」では取り上げられることのなかった珍しい作品の数々……中には100年以上前の日本の街なかの雑踏や歌舞伎役者の華麗な殺陣、小津安二郎監督のようなアングルでうつる日本の家族たちも。映画のナレーションもつとめたティエリー・フ レモー監督は、リュミエール作品を、”Le réalisme,” “Le naturalisme”という言葉で表現する。「そしてこの精神が後にトリュフォーやロメール、ゴダールといったヌーヴェル・ヴァーグの監督たちに受け継がれていきました」と。
第37回東京国際映画祭で来日したティエリー・フレモー監督 (2024年11月1日撮影)
第37回東京国際映画祭で来日したティエリー・フレモー監督 (2024年11月1日撮影)
Crédits : © Mika Tanaka

フレモー氏の大切な思い出のひとつがゴダー ルとの会話だ。「他では決して見ることができないものを見ることができる、それが”映画”なんだ」と語ったゴダールの言葉は、この映画の題名である”L’aventure continue”と同じ意味なのだろう。航海中の船首をとらえた映像は、わくわくする冒険心としみじみした旅情の2つを同時に目覚めさせてくれる。(Mika Tanaka)

 
監督・ナレーション:ティエリー・フレモー(リュミエール研究所所長、カンヌ国際映画祭総代表)
映像1895年-1905年リュミエール研究所/フランス/105分/BDDVD
 
Jusqu’au 16 Janvier
Lumière! L’aventure continue de Thierry Frémaux; films de l’Institut Lumière des années 1895-1905, France, 105 min
 
 

 
上映中
 
『不思議の国のシドニ』  
監督:エリーズ・ジラール
出演:イザベル・ユペール、伊原剛志、アウグスト・ディール
2023年/フランス・ドイツ・スイス・日本/96分
 
 

 
 
1月24日(金)より
 
RETURN TO REASON/リターン・トゥ・リーズン』  
監督:マン・レイ
音楽:スクワール(ジム・ジャームッシュ&カーター・ローガン)
2023年/フランス/70分
 

 
 
1月31日(金)より
 
『映画を愛する君へ』  
監督:アルノー・デプレシャン
出演:ルイ・バーマン、クレマン・エルビュー=レジェ、フランソワーズ・ルブラン、ミロ・マシャド・グラネール、サム・シェムール
2024年/フランス/88分
 
 

 
下高井戸シネマ 03-3328-1008
 
1月18日(土)〜24日(金)13:50
 
『リュミエール!リュミエール!』
 

 
1月25日(土)〜31日(金)
 
ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 GRAND FINALE+アンコール!
 
上映作品  ※日替わり上映
『ライオンと呼ばれた男』 1988年/フランス・ドイツ/フランス語/127分
『大頭脳』 1969年/フランス・イタリア/フランス語/115分
『レ・ミゼラブル』 1995年/フランス/175分
『おかしなおかしな大冒険』 1973年/フランス・イタリア/フランス語/93分
『カトマンズの男』 1965年/フランス・イタリア/フランス語/109分
『警部』 1979年/フランス/108分
『冬の猿』 1962年/フランス/104分
『リオの男』 1964年/フランス・イタリア/フランス語/116分
 

 
1月25日(土)〜31日(金)14:20
 
Bernadette
Bernadette
Crédits : © 2023 Karé Productions - France 3 Cinéma - Marvelous Productions – Umedia

『ベルナデット 最強のファーストレディ』
 厳格で保守的、そして古風。つまり「時代遅れ」で「気難しそう」。それが 彼女の印象だった。1995年から2007年、フランス共和国大統領に就任していたジャックシラクの妻、ベルナデットシラク(カトリーヌドヌーヴ)。よき妻として夫を陰で支えよき母として娘たちに寄り添ってきた彼女が、「控えめなシラク夫人」から「賢明なファーストレディ」へと変身を遂げるまでの日々を、コミカルにテンポよく描いたのがこの映画。自由な発想や演出が嫌味なく生き生きとしているのは、外してはならない事実を正確におさえているからなのだろう。監督は、本作が初監督となる、レアドムナック。ジャーナリストの父が書いた記事を読みながら育ち、「政治」は彼女の人生の大きなテーマとなった。ベルナデットシラクのドキュメンタリーと出会ったとき、ベルナデットの一般的なイメージと実像が大きくかけ離れていることを知り「女性のリベンジ」という切り口で映画を撮ろうと思い立つ。良質の脚本の価値を見抜いたカトリーヌドヌーヴの演技も素晴らしい。軽やかなコメディセンス、決して失うことのない品性……年を重ねれば重ねるほど美しくなるその秘訣はどこにあるのだろう?カールラガーフェルドが新しい服を彼女に届けるシーンは必見。心にささったイガイガしたトゲを溶かしてくれる、上質のコメディ映画に拍手。(Mika Tanaka)
 
監督:レア・ドムナック 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ドゥニ・ポダリデス、ミシェル・ヴュイエルモーズ、サラ・ジロドー 
2023年/フランス/93分
 
Bernadette de Léa Domenach avec Catherine Deneuve, Denis Podalydès, Michel Vuillermoz, Sara Giraudeau; 2023, France, 93 min
 
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