『消えた画 クメール・ルージュの真実』フィクションとドキュメンタリー両ジャンルにおいて国際的評価の高いカンボジアの名匠リティ・パニュが初めて自らの過酷な人生を、土人形に託して描いた作品。アカデミー賞外国映画賞にカンボジア映画として初めてノミネートされたほか、第66回カンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリを獲得した。リティ・パニュにとっては本作が初の日本公開作品となる。彼は、カンボジアの幸せな家庭に育ちながらも、ポル・ポト率いるクメール・ルージュによる粛清によって、最愛の父母や友人たちを失ってしまう。クメール・ルージュ支配下では、数百万人の市民が虐殺され、カンボジア文化華やかし時代の写真や映像はすべて破棄された。その失われた映画や写真は果たして甦るのか? 犠牲者の葬られた土から作られた人形たちが、35年前の虐殺の成り行きを語り始め、発掘された映像によってその悲劇を紐解いていく。(Tomohiro Mibu)監督:リティ・パニュ2013年/カンボジア・フランス/フランス語/95分L’image manquante de Rithy Panh avec Randal Douc; 2013, Cambodge, France, en français, 95 mn
『消えた画 クメール・ルージュの真実』L’image manquante