『サンドラの週末』体調不良で休職していたサンドラだが、復帰が決まった矢先の金曜日、突然上司から解雇を言い渡されてしまう。ただし、16人の同僚のうち過半数がボーナスを諦めればサンドラの復職を認めるという。仲間の復職を認めるのか、ボーナスを選ぶのか、週明けの月曜日に職員による投票で決めることになり、サンドラは同僚を説得するために奔走する……。主人公サンドラを演じるのは、「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」でアカデミー主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤール。本作でも同賞にノミネートされた。サンドラの強く繊細な心の動きに共鳴しつつ、説得を受ける会社の仲間たちの迷いも強く心に響き、等身大の人間の息吹がこの映画の人物たちから感じられる。サンドラが一人一人の同僚と向き合うのは決して金銭的な目的だけではない。生きる自信を取り戻すため、一人の女性が現実に立ち向かう物語である。監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ出演:マリオン・コティヤール、ファブリツィオ・ロンジォーネ2014年/ベルギー・フランス・イタリア/95分Deux jours, une nuit de Jean-Pierre et Luc Dardenne avec Marion Cotillard, Fabrizio Rongione, Christelle Cornil…; 2014, Belgique, France, Italie, 95 mn
『サンドラの週末』Deux jours, une nuit