『EDEN/エデン』大学生のポールは親友と二人でクラブDJの活動を始め、パリのクラブで順調に人気を集めていた。しかし、音楽の世界に盲目的にのめり込んでいくポールは、母親から借金を繰り返し、仲間や恋人とドラッグに溺れ、移り変わる音楽シーンとともに私生活も少しづつズレが生じていく。90年代のパリを舞台に、エレクトロ・ミュージック・シーンのなかに身を置いた青年の夢と苦悩の物語。本作品で描かれるポールは監督の実兄をモデルにしており、脚本は共同で執筆されている。同時期に活動し、今や世界的に活躍する『ダフトパンク』の変遷も垣間見れる。『ダフトパンク』はロボット型のヘルメットで顔を隠しておりミステリアスな印象も強いが、映画の中では彼らの素顔に似た役者を起用し、彼らのリアルなエピソードとともに雰囲気を再現しているという。この映画に楽曲も提供しており、映画の中のあらゆるシーンでその音を楽しむことができる。(スズキエイコ)監督:ミア・ハンセン=ラヴ出演:フェリックス・ド・ジヴリ、ポーリーヌ・エチエンヌ、ヴァンサン・マケーニュ、ロマン・コリンカ2014年/131分/PG12/デジタル上映Eden de Mia Hansen-Løve avec Félix de Givry, Pauline Étienne, Vincent Macaigne…; 2014, 131 mn, PG12
『EDEN/エデン』