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『Tomorrow パーマネントライフを探して』Demain
©MOVEMOVIE - FRANCE 2 CINÉMA - MELY PRODUCTIONS

『Tomorrow パーマネントライフを探して』Demain
 
“Je vais bien, ne t’en fais pas”(邦題『心配しないで』)または『マイ・ファミリー 遠い絆』で、成長していく少女を体当たりで演じたメラニー・ロラン。あれから10年ほどの歳月が流れた。彼女は、新人のフランス女優から、ハリウッドへと羽ばたき、今では映画監督も手がけるほどになった。そんな彼女が、このドキュメンタリー映画で、「子を持つ母」として、未来を案じ、今、自分たちにできることが何かを模索する。
「私たちが今のライフスタイルを続ければ、人類は絶滅する恐れがある。それも決して遠くない未来に」
2012年、21人の科学者たちが『ネイチャー』に発表したこの警告が、映画製作のきっかけとなる。自分たちの未来を守るために、何ができるのかー メラニー・ロランは何者を演じることなく、等身大の姿で国内外を旅し、さまざまな社会活動を行う人々と出会う。
自給自足を始めたデトロイト(米国)、トッドモーデン(英国)。自然と共存する農法が決して非効率ではない、むしろ効率的であることを証明したル・ベック・エルアンの農場(フランス)。島内の再生可能エネルギーが35%というレユニオン島。ゴミ・ゼロの都市として知られるサンフランシスコ(米国)。「教師は絶対ではない」と自戒し、理想的な教育を追求するフィンランド・・・この映画には、人の良心を信じ、地球を愛し、自分たちの力で未来を創っていこうとする人たちが出演する。インタヴューを受ける活動家たちは、決して、活動していない人を責めることはない。誰でも、何かができることを教えてくれる。優しく、明るい目で。
インドのヴァンダナ・シヴァ女史のまなざしが忘れられない。
彼女はこう問いかける。「逆らう」ことがよい未来をつくるの?と。私たちはすべきことは2つ。地球からの贈り物(自然や資源)を大切にすること。そして、個人を尊重することだ。私たちひとりひとりは、個人として独立している。完全に自由なのだという言葉に、心が救われる。 (Mika Tanaka)
 
監督:シリル・ディオン、メラニー•ロラン
出演:シリル・ディオン、メラニー•ロラン、ロブ・ホプキンス、ヴァンダナ•シヴァ、ヤン•ゲール
2015年/英語•仏語/120分
 
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