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2014年11月フラン・パルレ文庫
S Kobayashi
著者:
月曜日 2014年11月17日
月曜日 2014年11月17日
街道手帖 ジュリアン・グラック著 永井敦子訳 Carnets du grand chemin de Julien Gracq 風濤社 価格:3200円+税 ISBN978-4-89219-384-2
本作品の著者ジュリアン・グラックは、フランスの小説家、評論家である。高等師範学校で地理学を学び、定年までリセ(高等中学校)に勤務しながら、作品を書いた。『アルゴールの城にて』、『シルトの岸辺』などの作品で知られ、シュルレアリスムに影響を受けながらも、比喩が幾重にも重なる詩的な文体を駆使して、独自の世界を築いた。 グラックは、1954年から、読書や芸術鑑賞に触発された日々の試作や目にした風景、さらに過去の経験や歴史をめぐる省察などをノートに綴り始めた。そして1967年の『花文字』を皮切りに、主にそのノートの内容を取捨選択し、編集することによって生涯に7冊の断章集を出版した。本書は、その中の一冊であり、彼の最後の著作である。 (…)