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2013年11月フラン•パルレ文庫
火曜日 2013年11月12日
火曜日 2013年11月12日
ファントマ 悪党的想像力 赤塚敬子 風濤社 価格:3200円+税 ISBN978-4-89219-370-5
フランスで誰もが知る悪のヒーロー、ファントマに関する評論。 ファントマとは、ベル・エポック末期のフランスで全32巻が刊行されたピエール・スヴェストルとマルセル・アランによる同名の大衆小説シリーズの主人公である。その連続小説は、フランスの無声映画時代を代表する監督ルイ・フイヤードによって映画化され、怪人ファントマは一挙に知られるようになる。 ドミノ・マスクに黒タイツといったいでたちで、常人には許されない力をもつファントマは、絶対的な悪を象徴する存在として、その後の人々に親しまれてきた。多くの人々、とりわけシュルレアリスムの芸術家たちは、そんなファントマに引き付けられて、自らのファントマ・イメージをことばで、絵筆でそして映像で表現しようとしてきた。 (…)