金曜日 2013年12月27日
L’Arcadie au bord de l’eau- Le monde mythique de Puvis de Chavannes 19世紀フランス絵画の巨匠、待望の日本初となる本客的な回顧展
19世紀フランスを代表する壁画家として知られるシャヴァンヌは、古典主義的な様式でマルセイユ美術館やパリ市庁舎などフランスの主要な建造物の壁画制作を次々と手がけ、平行してそれらの縮小版も制作した。本展は、この作家本人の手による再制作(縮小版)を見ることのできる貴重な展覧会である。 シャヴァンヌは、アルカディアのありようをまるで現実の、あたかも遠景で展開しているように描き出した。イタリアのフレスコ画を思わせる落ち着いた色調で描かれた作品は格調高い静謐な雰囲気をたたえるとともに、その古典的な絵画様式を維持しながら築き上げられた斬新な芸術は見る者を魅了する。スーラ、マティス、ピカソといった新しい世代に大きな影響を与えただけでなく、日本近代洋画の展開にも深く寄与した。
世界の名だたる美術館から作品を集結させた巨匠の日本待望の本客的な初個展である。
Bunkamura du 2 (...)