フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

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Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Shigehiro Kobayashi, Utako Kurihara, Rika S., Hikaru Taga

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東京で上映されるフランス語圏映画 2017年8月発信
投稿日 2017年7月31日
最後に更新されたのは 2017年9月12日
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Euro Space 03-3461-0211
 
8月5日(土)より
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© Courage mon amour-Moteur s’il vous plaît-CG Cinéma
ロスト・イン・パリ Paris pieds nus
 
始まりは、カナダの小さな村。降りしきる雪の中にある小さな図書館で、フィオナ(フィオナ・ゴードン)は今日も司書の仕事を地道にこなしている。そんな彼女の生活を一変させたのが、1通の手紙だ。それは、パリに住むおば・マーサ(エマニュエル・リヴァ)からフィオナへのSOSだった。ひっこみ思案のフィオナは、おばを助けるためバックパッカーとなって夏のパリを訪れるが、彼女を迎えてくれたのはマーサではなく、ホームレスのドム(ドミニク・アベル)をはじめとする面白おかしいパリの住人たちだった。監督・脚本・製作・主演は、現役の道化師として活躍するドミニク・アベルとフィオナ・ゴードン。セーヌ川、自由の女神、エッフェル塔・・・・・・そんな当たり前すぎるパリのアイテムたちを、道化師ならではの切り口で演出していくところが気持ちいい。カナダの図書館のポップな色彩もすてき。ジャック・タチが大好きな人は、きっとこの映画も好きになるんじゃないかしら、と思う。アベル&ゴードンの息の合った芝居はもちろんだけれど、見逃してはいけないもうひとりの主役が、おば役のエマニュエル・リヴァ。年を取ってもこんなチャーミングに生きていられるなんて、さすがパリ!(Mika Tanaka)
 
(※エマニュエル・リヴァさんは、映画完成の翌年の2017年1月27日、89歳で天に召されました。映画でのすてきな笑顔、ありがとうございました)
 
監督:ドミニク・アベル、フィオナ・ゴードン
出演:フィオナ・ゴードン、ドミニク・アベル、エマニュエル・リヴァ、ピエール・リシャール、フィリップ・マルツ
2016年/フランス・ベルギー/フランス語・英語/83分
 
 

 
Human Trust Cinéma Yurakucho 03-6259-8608
Shinjuku Musashinokan 03-3354-5670
shinjuku.musashino-k.jp
 
8月5日(土)より
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© 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINÉMA SCOPE PICTURES
夜明けの祈り Les innocentes
1945年12月、ソ連侵攻下のポーランド。このときのソ連軍は、ポーランドにとって「英雄」だった。ドイツからポーランドを解放したからだ。その一方、英雄・ソ連軍は多くのポーランドの女性たちの尊厳を奪っていた。その女性たちの中には、神に操を誓った修道女たちも含まれる。主人公のマチルドを演じたルー・ドゥ・ラージュさんは、映画をこう語る。「修道女たちは、ソ連兵に2回、犯されます」と。1つは、彼女たちの体。そしてもう1つは、”誓い”だ。「彼女たちは、神への誓いを犯されてしまうのです」・・・・・・この映画には、マチルドのほかにもう一人の主役がいる。それが、シスター・マリアだ。「信仰の始まりは、子供のようなものです。父親が手を引いてくれる。しかしいつか、その手が離され、暗闇を迷子になる。十字架は喜びの背後に必ずあります」。彼女が口を開くと、ポーランドなまりのフランス語は宝石のような輝きを放ち、若い医師マチルドを静かに導く。「信仰とは、24時間の疑念と1秒の希望です」。ルーさんが、映画の中でもっとも印象に残る言葉として挙げたのが、シスター・マリアのこの台詞だった。『夜明けの祈り』は、フランス映画祭2017で上映された12作品の中で、観客が選ぶベスト作品『エールフランス観客賞』に輝いた。愛もなく宿ったはずの子でありながら、その子たちの誕生シーンはエネルギッシュで希望に満ちている。
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Photo: Mika Tanaka

分の背負ったルーツをはじき飛ばすかのような、その大きな泣き声のなんと尊いこと!子供たちの命とシスターたちの尊厳の2つを守ろうと、最後まであきらめずに行動したマチルドの勇気が胸を打つ。マチルド役のモデルとなったのは、レジスタンス運動にも身を投じた女性医師・マドレーヌ・ポーリアック。この映画がまったくのフィクションではないことを、忘れたくはない。 (Mika Tanaka)

 
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ルー・ドゥ・ラージュ、アガタ・ブゼク、アガタ・クレシャ、ヴァンサン・マケーニュ
2016年/フランス・ポーランド/フランス語・ポーランド語・ロシア語/115分
 
 

 
Toho Cinemas Chanté 050-6868-5001
 
8月11日(金)より
 
少女ファニーと運命の旅  Le voyage de Fanny
 
監督:ローラ・ドワイヨン
出演:レオニー・スーショー、セシル・ドゥ•フランス、ステファン・ドゥ・グルート、ライアン・ブロディ
 
 
8月25日(金)より
 
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© 2015 SBS PRODUCTIONSSBS FILMSTWENTY TWENTY
エル Elle
 
ミシェル(イザベル・ユペール)は、新鋭ゲーム会社の社長として君臨、ひとり息子も成人し裕福なひとり暮らしを謳歌していた。ある日、自宅に覆面の男が侵入し、レイプされてしまう。警察への届け出をすすめる、別れた夫や友人たち。しかし彼女はそれを拒み、自らの力で身を守る術を探し始める。自分に恨みを持つ人物と言えば……同僚、部下、そして自分の父親が起こした過去のおぞましい事件の被害者たち。毅然とふるまうミシェルだが、心の中には止まった時計を持つ小さな子供がすすり泣いているのが見える。東京・有楽町朝日ホールの『フランス映画祭2017』で本作が日本で特別上映された際、来日したイザベル・ユペールは「いちばん印象に残っているシーンは?」という会場からの質問にこうこたえた。「小鳥が死にそうなシーンです」と。殺人や暴力、裏切りが大胆に描かれるこの映画の中で、何の違和感のなく登場する何気ないシーン。小さな命を救おうと尽くすミシェルを知ると、人間の心がいかに複雑でいかに繊細かが伝わってくる。原作は『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』で知られるフィリップ・ディジャン。当初、ポール・ヴァーホーヴェン監督は、アメリカでの製作を考えていたが、どの女優も主人公ミシェルを敬遠、キャスティングは難航していた。そんな中、イザベル・ユペールから「主人公を演じたい」という申し出があり、この作品は原作者のいるフランスへと里帰りすることになった。一歩踏み外すと血の気の多いサスペンス映画とくくられてしまいがちなストーリー。それが、何層にも積み重ねられた人間ドラマとして完成したところにフランスの土の匂いを感じる。そして、ヴァーホーヴェン監督が第二次世界大戦後のオランダで育ったということも、書き加えておきたい。(Mika Tanaka)
 
監督:ポール•ヴァーホーヴェン
出演:イザベル・ユペール、ロラン・ラフィット、アンヌ・コンシニ、シャルル•ベルリング、ヴィルジニー•エフィラ
2016年/131分/PG12
 
 

 
Theater Image Forum 03-5766-0114
 
8月18日まで
 
(特集上映》ドゥミとヴァルダ、幸せについての5つの物語
Jacques Demy et Agnès Varda: 5 films sur le bonheur
 
 古くなったもの。時間が経ったもの。そんなものがむしょうに恋しくなることがある。ジャック・ドゥミとアニエス・ヴァルダの映画は、私たちをそんな世界にいざなってくれる。ヌーヴェルヴァーグを率いた2人は、活躍当時、多くの映画人に影響を与え、多くの映画ファンを喜ばせた。そして時代が経った今も、私たちに「古きよきもの」に対する静かな感動を届けてくれる。ドゥミとヴァルダは、夫婦として、そして映画仲間として、手を取り合ってきた。そんな彼らの関係が透けて見えるような、愛おしい5作品に加え、ヴァルダの短編『Les 3 boutons(3つのボタン)』も併せて上映される。
ドゥミ監督による『ローラ』と『天使の入江』は、モノクロでありながら、砂糖菓子のような淡い色彩が感じられる詩情豊かな2本。そんな彼のインスピレーションの源は、彼自身の少年時代だった。ヴァルダの『ジャック・ドゥミの少年期』を見ると、ドゥミ作品の数々がどのように誕生したか知ることができる。1990年、白血病で他界したドゥミを看取ったヴァルダは、89歳となった今も精力的に活動を続けている。自身の映画の製作に加え、ドゥミ作品の修復、普及に尽力するヴァルダ。映画の中だけでなく、ヴァルダの人生にも「愛」が溢れていることを知る。ヴァルダ作品は『5時から7時までのクレオ』、『幸福』のほか、短編の『Les 3 boutons(3つのボタン)』の上映もあるのが嬉しい。トークショーもあるので、イメージ・フォーラムのウェブサイトで確認を。(Mika Tanaka)
 
『ローラ』Lola
監督:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:アヌーク・エーメ
1961年/モノクロ/88分
 
La baie des Anges
La baie des Anges
© ciné tamaris 1994
『天使の入江』La baie des Anges
監督:ジャック・ドゥミ
出演:ジャンヌ・モロー
1963年/モノクロ/85分
 
『ジャック・ドゥミの少年期』Jacquot de Nantes
監督:アニエス・ヴァルダ
出演:フィリップ・マロン、エドゥワール・ジュポー、ローラン・モニエ、ジャック・ドゥミ
1991年/120分
 
『5時から7時までのクレオ』Cléo de 5 à 7
監督:アニエス・ヴァルダ
出演:コリンヌ・マルシャン、アントワーヌ・ブルセイユ、アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ
1961年/フランス・イタリア/90分
 
『幸福(しあわせ)』Le bonheur
監督:アニエス・ヴァルダ
出演:ジャン=クロード・ドルオー、クレール・ドルオー、マリー=フランス・ボワイエ
1965年/80分
 
 

 
Human Trust Cinéma Yurakucho 03-6259-8608
Human Trust Cinéma Shibuya 03-5468-5551
 
有楽町、8月25日(金)まで
渋谷、8月24日(木)まで
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© 2016 Chic Films – La Petite Reine Production – M6 Films – Wild Bunch
 
『ボン・ボヤージュ 〜家族旅行は大暴走〜』 À fond
 
美容整形外科医の父・トム(ジョゼ・ガルシア)。精神科医の母・ジュリア(カロリーヌ・ヴィニョ)。反抗期真っ盛りの9歳の娘リゾン(ジョゼフィーヌ・キャリーズ)、アニメ大好きの7歳の息子ノエ(スティラノ・ルカイエ)。そして、4人家族のドライブ旅行にサプライズ参加したおじいちゃんのベン(アンドレ・デュソリエ)。夏休みを楽しく過ごすはずが、ブレーキの故障で時速160キロで暴走する新車に閉じ込められることに……出産間近の大きなお腹を抱えて「ネガティブな思考はよくないわ」と家族をなだめながらも、自分自身がぶっちぎれるジュリア。これで最期と、自分の失態を打ち明け始めるベン。しわ取りの治療をした患者からひどい顔に豹変してしまったと電話で受けておろおろするトム。暴走中の車の中で、会話はすさまじくも歯切れのよいテンポで進んでいく。アクション映画の緊迫感と、コメディ映画の笑い。見終わった後のすっきり感は、ハリウッド映画とはひと味違うフランスの香りがする。夏休み、どこへ出かける予定がない人も、涼しい映画館の中で思い切り笑って、日頃の疲れを吹き飛ばして。 (Mika Tanaka)
 
監督:ニコラ・ブナム
出演:ジョゼ・ガルシア、アンドレ・デュソリエ、カロリーヌ・ヴィニョ
2016年/92分
 
 

 
Bunkamura Le Cinéma 03-3477-9264
 
上映中
 
『パリ•オペラ座 夢を継ぐ者たち』
監督:マレーネ・イヨネスコ
出演:マチュー・ガニオ、アニエス・ルテスチュ、ウイヤーナ・ロパートキナ、オニール八菜
2016年/86分
 
 

 
Shimotakaido Cinéma 03-3328-1008
 
8月4日(金)まで 
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© 2016 CG Cinéma · Arte France Cinéma · DetailFilm · Rhône-Alpes Cinéma
『未来よ こんにちは』 L’avenir
 
パリの高校で哲学の教師をつとめるナタリー(イザベル・ユペール)。
夫は、同じく哲学の教鞭をとる夫・ハインツ(アンドレ・マルコン)。二人の子供は成人し自立、わがままな母親の介護に振り回されながらも、教職や本の執筆をきびきびとこなす毎日だ。このままずっと、同じような日常が続くかと思っていた矢先、ナタリーはハインツから突然別れを告げられる。ナタリーを落ち込ませたのは、それだけではなかった。母親の他界、仕事の低迷、かつての教え子からもらった厳しい言葉…… 運命はナタリーに優しく微笑みはしない。カメラは、そんなナタリーを淡々と追う。感傷的でもなければ、残酷でもない。多くを失い、ときに涙しながらも、日々の生活をせわしなく送る彼女を、カメラはずっと追い続ける。字面だけでみると、惨めとしかいいようのない熟年女性の人生。でも、イザベル・ユペールは、魔法のような香り立つ演技で彼女に花を添える。そして、監督のミア・ハンセン=ラブは、「希望」という大きな花束を、孤独な主人公・ナタリーに届けた。彼女でしか受け取ることのできない贈り物を。
「幸福が来なければ希望は延び、幻想の魅力はその原因である情熱と同じだけ続きます•••(中略)•••手に入れたものより期待するもののほうが楽しく、幸福になる前だけが幸福なのです」。哲学の授業中、ナタリーが『ジュリーあるいは新エロイーズ』(ルソー)のこの一節を朗読するシーンがある。イザベル・ユペールのハスキーで低い声の余韻が今でも心に残る。(Mika Tanaka)
 
監督:ミア・ハンセン=ラブ
出演:イザベル・ユペール、アンドレ・マルコン、ロマン・コリンカ、エディット・スコブ 
2016年/フランス・ドイツ/102分/PG12
 
 




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