フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Shigehiro Kobayashi, Utako Kurihara, Rika S., Hikaru Taga

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
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東京で上映されるフランス語圏映画 2017年4月発信
投稿日 2017年3月31日
最後に更新されたのは 2017年4月28日
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Human Trust Cinéma Yurakucho 03-6259-8608
Shinjuku Musashinokan 03-3354-5670
 
4月8日(土)より
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© LES FILMS DU FLEUVE - ARCHIPEL 35 - SAVAGE FILMFRANCE 2 CINÉMA - VOO et Be tv - RTBF (Télévision belge)
『午後8時の訪問者』La fille inconnue
 
診療時間外にベルが鳴る。医師・ジェニー(アデル・エネル)は、時間外診療だからと、そのベルに対応しなかった。そのとき1度だけベルを鳴らした少女が、次の日遺体となって発見される。自分がドアを開けていたら、少女は助かったかもしれない。そんな罪の意識から、ジェニーは身元不明の少女が誰かを調べ始める・・・・・・音楽はなく、映画は事実だけを静かに展開させていく。サスペンス的要素もあるけれど、ヒューマンドラマと呼ぶのがよりふさわしいかもしれない。研修医ジュリアン(オリヴィエ・ボノー)が、ジェニーの前で医師を志した理由を語るシーン、妹を失った姉に「抱きしめてもいい?」と尋ねるシーンに胸があつくなる。ジェニーは、診察のときも白衣を着ない。そのためか、どこか謙虚に見える。かけがえのない命を救うことができなかった後悔、患者の身体の訴えから心の叫びを読み取ろうとするジェニーの姿勢が、「医者とは何か」という問いに対する答えを私たちに教えてくれる気がする。(Mika Tanaka)
 
監督:ジャン=ピエール&リュック•ダルデンヌ
出演:アデル•エネル、オリヴィエ•ポノー、ジェレミー•レニエ、ルカ•ミネラ
2016年/ベルギー•フランス/106分
 
 

 
Tokyoto Shashin Bijutsukan 03-3280-0099
Eurospace 03-3461-0211
 
4月22日(土)より
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© 2016/Day For Productions/ARTE France/INA © Atelier Robert Doisneau
『パリが愛した写真家 ロベール•ドアノー<永遠の3秒>』Robert Doisneau le révolté du merveilleux
 
何て輝いているんだろう!
ドアノーの信念と生きざま、そして彼が生きてきた「時代」から溢れるエネルギー。そのすべてが映画の中で輝いて見える。1912年に生まれ、1994年に他界したドアノーは文字通り、「20世紀」をかけぬけた写真家だ。自由の束縛を何より嫌った「反戦の人」は、パリ解放の希望に溢れた人々の写真をカメラにおさめる。そして、自由を謳歌する人々の写真を数多く残していく。まだ「広告代理店」が存在しなかった頃、ドアノーが撮った家族団らんの写真がさまざまな広告に採用された。被写体だった子供たちが、広告に使われた50年も前の写真をなつかしそうに見て笑うシーン。その中で、ひとりが「カトリック系の雑誌からも、コミュニスト系の雑誌からもまったく同じ写真の依頼が入ったのよ!」と笑う。なんて、自由でおおらかな時代だったんだろう、と思う。美しい数々の写真の合間に現れる、ロベール・ドアノー本人の穏やかな表情と、お茶目ないくつかのコメントが微笑ましい。
日本での上映に向けて、本作の監督であり、孫娘としてロベール・ドアノーと多くの時間を過
 
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© Mika Tanaka
ごしたクレモンティーヌ・ドルディルさんが来日。東京都写真美術館ホールでの上映初日、写真家のハービー・山口さん、同じく写真かの平間至さんを交えてのトークショーが行われた。そこで語られたのは、「孤独の人」というドアノーの一面だった。7歳という甘え盛りの年で母親と死に別れ、彼はカメラを持つことで初めて世界と一体化したという。「祖父は、消防士がヘルメットをかぶるように、カメラを手にしました」と語るドルディルさん。不幸せだったからこそ、「幸せを撮る写真家」となりえたのだと。「祖父は、自分のためでなく、人々への贈り物として写真を撮り続けました。私が祖父を愛したように、みなさんも祖父の写真を愛してほしいと思います」。そんな孫娘の愛に満ちたこの映画は、私たちの心をほんのりとした桜色に染めてくれる。(文 Mika Tanaka)
 
監督:クレモンティーヌ•ドルディル
出演:ロベール•ドアノー、ダニエル•ペナック、サビーヌ•アゼマ、ジャン=クロード•カリエール、堀江敏幸
2016年/80分
 
 

 
Théâtre Image Forum 03-5766-0114
上映中
 
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『残されし大地』La terre abandonnée
 
2011年3月11日。この日、日本を襲った大地震は、その後の日本を大きく変えた。地震は津波を呼び、福島の原子力発電所を破壊した。子供や孫の将来を考え、故郷の福島から去る人がいた。その一方で、放射能に脅かされた故郷に残る選択をした人もいた。
福島第一原子力発電所から約12キロ離れた場所にある、富岡町。この町に残り、置き去りにされた動物たちの世話を続ける、松村直登さん。彼は、父親と2人で「避難指示解除準備区域」とされている自分の自宅に留まる道を選んだ。その生きざまに、ジル・ローラン監督は「武士道」の精神を感じ取り、敬意を込めてカメラを回す。
福島での撮影は、2015年の8月から10月の間に行われた。その後、ジル・ローランは作品編集のため、祖国のベルギーに帰国する。そして本作の内覧試写の予定日である2016年3月22日、ブリュッセルの自爆テロに巻き込まれた。この作品は、ジル・ローランの監督デビュー作であるとともに、遺作となった。彼の日本人の妻をはじめとする周囲の人々が彼の思いを受け継ぎ、本作は完成した。
蜘蛛の巣にかかった蝶、明るい日差しがくっきりと映し出す木々の影・・・・・・ドキュメンタリーという手法の行間に垣間見える静寂が、悲しくなるほどに美しい。(Mika Tanaka)
 
監督:ジル・ローラン
出演:松村直登ほか
2016年/ベルギー/76分/DCP
 
 

 
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
 
上映中
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© 2015 / Les Productions Du Trésor - STUDIOCANAL - France 2 Cinéma - Les Films de Batna - Arches Films - 120 Films – All Rights Reserved
 
『モン•ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』 Mon roi
 
「ありのままの俺に惹かれたんじゃないのか?だったら、俺のありのままを受け入れろ」
自分の欠点をさらけ出した恋人からこう言われたら、あなたならどうしますか。
すべてを包み込んで抱きしめるか?甘える相手を振り切って、次の一歩を歩き始めるか?恋愛に正解はない。この映画の主人公・トニー(エマニュエル・ベルコ)もまた、悩みながら、学びながら、そのときどきで、自分にとって最良と思う決断を重ねる。
弁護士を営み、容姿もライフスタイルも地味なトニーが、離婚して傷ついた後に出会った男性は、レストラン経営者として華やかな生活を送るジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)だ。運命に導かれるかのように恋に落ちる二人。だが、穏やかな幸せを望むトニーは、ジョルジオが招く嵐に巻き込まれ、疲弊していく。
「私は、愛も苦しみもほしくない。波打つ人生はいや、平らな人生がいいの」と訴えるトニーにジョルジオはこう応える。「波を打たない心電図は、死んでるのと同じだ!」
苦しみも喜びも分ち合いたいと願うトニー。楽しい時間だけを共有し、自分の逃げ場を確保したいと主張するジョルジオ。2人の間に生まれた息子、シンドバッドの成長が、2人が過ごす10年という歳月を体現してくれる。
第41回セザール賞主要8部門にノミネートされ、第68回カンヌ国際映画祭では、主演のエマニュエル・ベルコが女優賞を獲得。映画は、トニーがスキー場で怪我をするシーンから始まる。「人はときどき、自分が見えなくなるときがある。そしてやけに急いだり、後ろを振り返らず転倒して、大けがをするのよ」リハビリのために訪れたセンターの理学療法士は、まるでヒーリングかカウンセリングのように、穏やかにトニーに語る。そして、ある専門書の一節を読む。「ヒザの痛みは、現状を否定する心理と連動する。治癒においても同じ心理的道筋をたどる」。フランス映画で自然に語られているけれど、この思想は、ある意味とても日本的だ。こんな始まりを描けるのは、監督・脚本を手がけたのが女性であるマイウェンだったからではないかと感じる(Mika Tanaka)
 
監督:マイウェン
出演:エマニュエル•ベルコ、ヴァンサン•カッセル、ルイ•ガレル、イジルド•ル•ベスコ
2015年/126分/R15+
 
 

 
Bunkamura Le Cinéma 03-3477-9264
 
上映中
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© 2016 CG Cinéma · Arte France Cinéma · DetailFilm · Rhône-Alpes Cinéma
『未来よ こんにちは』 L’avenir
 
パリの高校で哲学の教師をつとめるナタリー(イザベル・ユペール)。
夫は、同じく哲学の教鞭をとる夫・ハインツ(アンドレ・マルコン)。二人の子供は成人し自立、わがままな母親の介護に振り回されながらも、教職や本の執筆をきびきびとこなす毎日だ。このままずっと、同じような日常が続くかと思っていた矢先、ナタリーはハインツから突然別れを告げられる。ナタリーを落ち込ませたのは、それだけではなかった。母親の他界、仕事の低迷、かつての教え子からもらった厳しい言葉…… 運命はナタリーに優しく微笑みはしない。カメラは、そんなナタリーを淡々と追う。感傷的でもなければ、残酷でもない。多くを失い、ときに涙しながらも、日々の生活をせわしなく送る彼女を、カメラはずっと追い続ける。字面だけでみると、惨めとしかいいようのない熟年女性の人生。でも、イザベル・ユペールは、魔法のような香り立つ演技で彼女に花を添える。そして、監督のミア・ハンセン=ラブは、「希望」という大きな花束を、孤独な主人公・ナタリーに届けた。彼女でしか受け取ることのできない贈り物を。
「幸福が来なければ希望は延び、幻想の魅力はその原因である情熱と同じだけ続きます•••(中略)•••手に入れたものより期待するもののほうが楽しく、幸福になる前だけが幸福なのです」。哲学の授業中、ナタリーが『ジュリーあるいは新エロイーズ』(ルソー)のこの一節を朗読するシーンがある。イザベル・ユペールのハスキーで低い声の余韻が今でも心に残る。(Mika Tanaka)
 
監督:ミア・ハンセン=ラブ
出演:イザベル・ユペール、アンドレ・マルコン、ロマン・コリンカ、エディット・スコブ 
2016年/フランス・ドイツ/102分/PG12
 
 

 
Shinjuku Musashinokan 03-3354-5670
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
 
上映中(新宿武蔵野館、4月14日まで)
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©Shayne Laverdière, Sons of Manual
『たかが世界の終わり』 Juste la fin du monde
 
“家は、安らぎの港ではない”。
オープニングのシーンで、フランスの歌姫・カミーユが英語で歌う歌詞がいたい。血が通うことのない、空虚な家族のありさまが淡々と描写される歌を、字幕が追いかける。しかし、この映画で描かれるのは、カミーユの歌のような家族でありながら、そうではない。この映画の登場人物は、誰もが、「愛されたい、愛し合いたい」という思いに溢れているからだ。
「私はあなたを理解できない。でも、あなたを愛している。この思いは誰にも奪えないのよ」と、息子のルイ(ギャスパー・ウリエル)に寄り添う母・マルティーヌ(ナタリー・バイ)の言葉がそれを物語っている。
ゲイであるルイは、家を出て作家として成功する。家に帰ることはなかったが、誕生日の絵葉書だけは家族に送り続けていた。そしてある日、自分がもうすぐ死に行く身であることを告げに、12年ぶりに帰郷する。結婚して子を授かり、地道な仕事で生計を立てる兄・アントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)。引っ込み思案ながらも、ルイの真意を読み取り、夫・アントワーヌとの関係を案じる兄嫁・カトリーヌ(マリオン・コティヤール)。幼い頃、家を出てしまった兄との距離感に迷いながらも、ルイへの憧れを素直に伝えるシュザンヌ(レア・セドゥ)。そして、騒がしく情にあつい母・マルティーヌ。テーブルを囲む様子は、決して”和気あいあい”というわけではない。アントワーヌはいつも不機嫌で、母に妻に妹に、粗暴な言葉を投げかける。そして、その粗暴な態度は、ルイにより強く向けられていく・・・・・・この映画でもっとも誤解されやすく、もっとも愛情に敏感なのは、アントワーヌではないかと、はっと気づく瞬間がある。不器用でお互いを傷つけてしまう、痛々しい家族模様。それは、もしかすると、波風立たないように取り繕う家族よりもずっとあたたかい居場所になり得るかもしれない。 (Mika Tanaka)
 
監督:グザヴィエ•ドラン
出演:ギャスパー•ウリエル、レア•セドゥ、マリオン•コティヤール、ヴァンサン•カッセル、ナタリー•バイ
2016年/カナダ•フランス/フランス語/99分/PG12
 
 

 
K’s Cinéma 03-3352-2471
 
4月29日(土)より
『スペシャリスト〜自覚なき殺戮者〜』Un spécialiste, portrait d’un criminel moderne
ユダヤ人国家イスラエルが南米のアルゼンチンに逃亡したナチスの親衛隊(SS)中佐アドルフ•アイヒマン(1906〜1962)を拘束し、同国の法廷で裁いた“アイヒマン裁判”を描いた傑作ドキュメンタリー映画。
製作:エイアル•シヴァン、アーメル•ラボリー
監督:エイアル•シヴァン
1999年/イスラエル•フランス•ドイツ•オーストリア•ベルギー/123分/モノクロ(一部カラー)
 
4月29日(土)〜5月5日(金) 12:30 ※4月29日のみ12:40
『勝手にしやがれ』À bout de souffle
監督:ジャン=リュック•ゴダール
出演:ジャン=ポール•ベルモンド、ジーン•セバーグ
1960年/90分
 
5月6日(土)〜12日(金) 12:30
『気狂いピエロ』Pierrot le fou
監督:ジャン=リュック•ゴダール
出演:ジャン=ポール•ベルモンド、アンナ•カリーナ
1965年/フランス•イタリア/105分
 

 
Shimotakaido Cinéma 03-3328-1008
 
4月1日(土)〜5日(水)19:15
4月6日(木)〜9日(日)21:10
『はなればなれに』Bande à part
監督:ジャン=リュック•ゴダール
出演:アンナ•カリーナ
1964年/96分
 
4月1日(土)〜5日(水)21:10
4月6日(木)〜9日(日)19:15
『やさしい女<デジタル•リマスター版>』Une femme douce
監督:ロベール•ブレッソン
出演:ドミニク•サンダ
1969年/89分
 
4月15日(土)〜21日(金)14:45
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©2015-8212-9294-9759 QUEBEC INC. (une filiale de Lyla Films Inc.)
『天使にショパンの歌声を』 La passion d’Augustine
 
舞台は、カナダ・ケベック州。どっと押し寄せる近代化の波は、学校教育にも広がった。多くの公立学校が設立され、その反動で、とある修道院が運営する音楽学校は閉鎖に追い込まれそうになる。総長は、学校の指針を「音楽」から「良妻賢母」になるための教育へと転換するよう修道女のオーギュスティーヌに促す。しかし彼女は、その圧力に毅然と立ち向かう。「私は、生徒たちにいつも言っているんです。高い理想を持てと」。ショパンの「別れの曲」、リストの「愛の夢 第3番」、バッハの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻~第2曲 ハ短調」・・・・・・美しい調べとケベックの雪景色が、疲れた心に優しい。「わが主は耳が遠いのです、だから自力で努力する必要があります」。オーギュスティーヌが電話口で放つこの言葉が印象的。信仰とは、神にすがることではなく、自立することなのだということを教えてくれる。(Mika Tanaka)
監督:レア•プール
出演:セリーヌ•ボニアー、ライサンダー•メナード、ディアーヌ•ラヴァリー、バレリー•ブレイズ
2015年/カナダ/フランス語/103分/PG12
 
 
4月22日(土)〜28日(金)15:55
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© 2016 Gaumont / Mandarin Cinema / Korokoro / M6 Films
『ショコラ 君がいて、僕がいる』Chocolat
 
20世紀初頭。今から100年ほど前のフランスでは、「人種差別」の存在が当たり前のようにあった。博覧会では「人間動物園」という展示もあった。そんな時代の中、芸人として成功への道を歩んだ黒人がいた。彼の芸名はショコラ(オマール・シー)。そして、彼の成功を支えたのは、相方の白人芸人、フティット(ジェームス・ティエレ)だった。2人は、小さなサーカスで出会い、コンビを組んでから、またたく間に一世を風靡する。しかしその成功があっても、人種差別の壁は依然としてショコラを阻み続ける・・・・・・実在の芸人、ラファエル・パディーヤの伝記をもとにつくられたのがこの映画。芸の世界で偉業を成し遂げた人物でありながら、その功績がほとんど残されていない。そのことが既に、差別の壁の厚さを物語っている。この映画を手がけたロシュディ・ゼム監督の言葉が深くささる。「これは、フランスという国の物語だ。何の罪も責任もなく、ショコラは時代に名を刻み、そして忘れられた」
そして監督は、こう続ける。「今日をよりよく生きるためには、過去を知ることがとても大切だ」と。ショコラを演じるオマール・シーは、『最強のふたり』で、2012年のセザール賞最優秀主演男優賞を受賞している。彼の受賞が、「黒人初」であったことが、ショコラの人生と重なるように思えて、切ない。(Mika Tanaka)
 
監督:ロシュディ・ゼム
出演:オマール•シー、ジェームス•ティエレ、クロティルド•エスム、オリヴィエ•グルメ
2015年/119分/PG12
 
 

 
Waseda Shochiku 03-3200-8968
 
4月22日(土)〜28日(金)
※二本立て(当サイトでは、フランス語圏作品のみを紹介)
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© LES FILMS DU WORSONOODLES PRODUCTIONVOLCANO FILMSEVO FILMS A.I.E.SCOPE PICTURESLEFT FIELD VENTURES / DEPOT LEGAL 2015
『エヴォリューション』Évolution
とある小さな島。
ここに住んでいるのは少年と女性だけ。
映画は、10歳のニコラ(マックス・ブラバン)が海に潜り、「何か」をみつけるシーンから始まる。奇妙な映像、奇妙な展開。でも、当初想像していたようなグロテスクさとはかなり違う。そして、はっと気づく。その光景は、私たちがこどもの頃に既に体験していたかもしれないものだった、と。ルシール・アザリヴィック監督の長編デビュー作『エコール』に心奪われた人なら、きっとわかるはずの美しさ。幼児でもなく、大人でもない。思春期の少年少女たちの、不安と好奇心のはざまで揺れ動く感性が、かつての少年少女だった私たち大人の心に飛び込んでくる。
「大人に従わなければならないけど、強い感情を持っている。そんな子どもたちの感情を表現したかった」と語ったアザリロヴィック監督。
フランス語と日本語。そんな言語の違いは決して壁にはならないことを、彼女の繊細な映像が教えてくれる。 (Mika Tanaka)
 
監督:ルシール・アザリロヴィック
出演:マックス•ブラバン、ロクサーヌ•デュラン、ジュリー=マリー•パルマンティエ
2015年/フランス•スペイン•ベルギー/81分
 
 




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