フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

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歌手と俳優を生きる男、パトリック・ブリュエル
投稿日 2017年3月28日
最後に更新されたのは 2017年6月24日
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’遅くなっても、何もしないよりまし’
 
このFPのインタビュー記事は、インタビュー直後ではなく、後年(2017年4月)、掲載・翻訳されたものである。
パトリック・ブリュエル:二つのスタイル
 
2004年フランス映画祭横浜に、パトリック・ブリュエルは、“Une vie à l’attendre”という映画を紹介するためにやってきた。映画の中で、彼は、女優ナタリー・バイを相手に、主役を演じている。フランスでは、長いキャリアを積んだベテラン俳優として知られていると同時に、若者の間では、彼のコンサートや発売と同時にCDを追いかける、いわゆる“ブリュエルマニア”がいるほどの人気歌手でもある。全く別人かと思えるイメージで、見事なスタイルの豹変ぶり。しかも、こちらも劣らぬ大成功。日本の人達にとって、彼のどちらの姿が、日本訪問に際して相応しいのであろうか?
 
フラン•パルレ:貴方は、二つの主要な活動をお持ちで、それも、それぞれ、かなりの年期が入っていらっしゃいます。歌手であり、俳優であるということでいらっしゃいますが、それは貴方のご選択ですか?
パトリック・ブリュエル:歌を歌いたい、芝居をしたいということは、若い頃からの夢でしたね。だから、二つのうちの一つを選ぶというようなことはしませんでした。両方をこなしながら、両者を真剣に、その都度、チャンスがある毎に、より深く追求することによって、遂には、両方とも手に入れることになったのです。その結果、なんとか、フランスでは、歌手としても、俳優としても、同等に認められるようになりました。
 
フラン•パルレ:貴方は、フランス語以外にも別の言語でも、色々歌っていらっしゃいますね。
パトリック・ブリュエル:はい。
 
フラン•パルレ:例えば、スペイン語とか……
パトリック・ブリュエル:目下は、スペイン語です。でも、近々、英語でアルバムを作る予定です。
 
フラン•パルレ:どうして英語で?
パトリック・ブリュエル:僕は流暢に英語がしゃべれますし、アングロサクソンの国々で過ごすことも多いですからね。それに、僕のCD音楽は、フランス語でも、英語でも輸出されていますから。ともかく、音楽の世界では、英語はフランス語よりも国際的ですから。
 
フラン•パルレ:おっしゃる通りです。じゃあ、ここで、貴方を日本の人達に紹介させてください。このインタビューに先立って、貴方の情報を少々集めてみたのですが、もう少しお聞きしたいのです。貴方は、作詩と作曲の両方をなさいますが、仕事を始められた当初から、この選択をされたのですか? 何事も、全てご自身でなさるということを?
パトリック・ブリュエル:出来る限り一人でしようと努めています。でも、他人の助けを拒んでいるわけではありません。助けてもらってもいいのです。僕と一緒に作詞作曲して下さる方がいらっしゃれば。それは、探せば可能です。でも、大抵、僕は自分の気持ちを表現しますので、出来る限り、一人で作ることになるのです。その後で、誰か協力者を探すことはあり得ます。
 
フラン•パルレ:歌作りに於いて、貴方が、もっとも掘り下げたいと思っているテーマには、どんなものがありますか?
パトリック・ブリュエル:その巾は広いですね。まず、悲しい愛の歌。愛の歌は、大抵、悲しいものですからね。それに、上手くいった愛など、とりたてて書き留めておく必要はありません。それから、より社会的な、時代性のある歌といったものでしょうか。結局、沢山のことを取り上げる、余り上手く言えませんが、そうですねえ、まあ、人生の多岐にわたるテーマということです。愛、友情、郷愁、思い出。また、社会的問題、世の中に対する考察、人間やその行動に関する考察といったことでしょうか。
 
フラン•パルレ:日本では、もうコンサートをなさいましたか?
パトリック・ブリュエル:今回、僕は日本へは初めて来ました。初上陸というわけです。
 
フラン•パルレ:先ず、足固めということですね。
パトリック・ブリュエル:ええ、こちらに来るに際して、充分準備する時間がなかったので、先ずは、地ならしということです。その一歩目として、僕は、フランス映画祭横浜に来ることに決めました。“一歩一歩”、そう、まさに最初の第一歩です。そんなわけで、ここで、報道関係者や日本の人々に会ったり、街、界隈全体をみて廻っています。今朝は、僕の属するレコード会社BMGも訪ねました。この会社との協力関係を取り付ける積りです。
 
フラン•パルレ:この国では、すでに、貴方のレコードが手に入るのですからね。 ちょっと残念ですよ。
パトリック・ブリュエル:そうなんです。ここでは、僕のレコードを売っているようですが、単に、輸入されているだけで。でも、その会社「BMG」は、いまのところそのままに……
 
フラン•パルレ:並行輸入に留めておくということですね。
パトリック・ブリュエル:そうなんです。でも、今後は、少々、話がもっと進展することになるでしょう。
 
フラン•パルレ:解かりました。ところで、貴方ご自身の作詞作曲の歌に加えて、最近では、新しいアルバムをお作りになりましたね。確か、“Entre deux”(両世界大戦のはざまで)だったと思いますが。
パトリック・ブリュエル:ええ、“Entre deux”です。1930年代に流行った歌の数々を再び取りあげたアルバムです。その時代は、フランス文化の輸出という観点からみて、重要な時代なのです。30年代は、表現力に弾みのかかった、とても大切な時代でしたから。フランスの文化史上、フランス文化が、最も海外に紹介された時代、それが30年代なのです。ですから、ここに収められた歌は、フランスでは大成功を収め、フランスだけで、270万部ものアルバムを売り上げました。その上、アルバムはCD二枚入っていますからね。それに、このアルバムは、海外でも、売れ行き上々です。モーリス・シュバリエやシャルル・トレネーといった有名な人たちが歌った、あの壮大なテーマに、ここで再び遭遇できるからです。
 
フラン•パルレ:一方で、貴方は、第二の顔を持っていらっしゃいます。俳優という顔です。貴方はこの二つを使い分けていらっしゃいますが、それらを選ぶ基準は? どうやっていらっしゃるのですか?
パトリック・ブリュエル:映画の仕事をしたいと思う時は、脚本だったり、或は、映画監督だったりに、心を動かされる時ですね。先ずは、チャンスを与えられるということです。そうなると、僕は、芝居をすることが好きなので、こちらの方から、便宜を図ります。歌手としての私のタイムテーブルは、簡単にどうにでもなります。歌の方は、僕が、全てを決め、自分一人で、全てを作るのですから。映画は、僕一人でするわけには行きません。当然、僕の方から、他の人達のスケジュールに合わせます。
 
フラン•パルレ:貴方の歌手生活上、演じるということがどう役立っているのでしょうか?
パトリック・ブリュエル:互いに、とても役立っています。引っ込み思案を、跳ねとばしてくれます。僕の限界を益々押し広げてくれていると思います。その都度、一方をやっていなければ、もう一方も上手くいかなかったでしょう。歌手として、僕の限界に挑戦していなければ、映画の中でも、決してこんな風に、切磋琢磨できなかったことでしょう。逆の場合も、同様です。一つ一つの積み重ねで、結局、僕は、芸術家としての自分を築いて行ったのだと思います。自分を前進させてくれるこの二つのベクトル(歯車)があったということで、僕はラッキーでした。
 
フラン•パルレ:その通りですね。ステージでのお仕事は……
パトリック・ブリュエル:とても補足し合っています。歌う行為の中には、俳優の素質が要求されます。俳優に見られる表現力が必要です。それは、互換性があります。一方が他方のお蔭で成り立っているのです。
 
フラン•パルレ:貴方は、映画の中で、ご自身の歌を歌っていらっしゃるシーンをお撮りになったことがおありですか?
パトリック・ブリュエル:一度もありません。
 
フラン•パルレ:何故なんでしょう?
パトリック・ブリュエル:今まで興味を惹かれるような、具体性のある話はなかったのですよ。でも、一度だけ、この種の映画をやってみようかと思ってはいます。たった一度だけ。それは、最高のチャンスが巡って来た時で、そのことが適切な選択であり、映画の中で歌うべき正当な理由がある時でなくてはなりません。
 
フラン•パルレ:その時は、ミュージカルでしょうか? その時には、貴方がすでに作詞作曲された歌をとりあげられるのでしょうか? それとも、その映画のために、特別に新たに歌を作られるのでしょうか?
パトリック・ブリュエル:解かりません。まだ、企画に上がっていませんから。企画されたとしても、事の事情をよく分析しなければなりません。今のところは、チャンスがありません。でも、話があれば、ミュージカル映画になるか、僕が、映画の中で、歌手の役を演じるだろうといったことはあるでしょう。でも、今のところ、全然わかりません。今のところは、予定はありません。でも、いつか実現したら、面白いと思いますよ。
 
2004年6月
インタビュー:エリック・プリュウ
翻訳:井上八汐



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