フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

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東京で上映されるフランス語圏映画 2016年9月発信

© 2015 Les Films 13 - Davis Films - JD Prod - France 2 Cinéma 

投稿日 2016年8月29日
最後に更新されたのは 2016年11月4日
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Bunkamura Le Cinéma 03-3477-9264
9月3日(土)より
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© 2015 Les Films 13 - Davis Films - JD Prod - France 2 Cinéma 
『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』UN+UNE
 
始まりの舞台はインド。貧しい青年が宝石店を襲うシーンから始まる。刑務所で服役中の青年を映画監督が訪れ、彼の映画を撮りたいと申し出る。タイトルは『ジュリエットとロミオ』。ボリウッド版の『ロミオとジュリエット』だ。映画音楽を手がけることになったアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、フランス・パリからインド・ニューデリーへと向かう。現地で歓迎されたアントワーヌは、晩餐会で、フランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と楽しい会話を交わす。有能で優しい夫(クリストファー・ランバート)を愛するアンナと、才能あふれるピアニストのアリス(アリス・ポル)を愛するアントワーヌ。愛に満たされているかのような2人の男女が、惹かれ合い、戸惑い、自分たちの人生を生きていく過程を、クロード・ルルーシュ監督が、「映画」という方法で描き出す。
「私は映画のもつ力が人の心を2時間で変えられると信じている」。ルルーシュ監督のこの信念の強さを、この映画を最後まで見た人ならきっと理解できるのではないかと思う。
「この世の怖さを痛いほど分かっていても、私は世界を愛している。だから多くの人にも愛してほしい。悪いニュースがいいニュースを凌駕している世の中で、映画を1本作る度に、どうしたら人々がこの世の中を、より好きになってくれるかを考えてきた」(ルルーシュ監督の言葉/プレス資料より)。
この映画は、「愛」に溢れている。アンナとアントワーヌ、2人の間にも。映画の中の映画『ジュリエットとロミオ』の主人公たちにも。そして、訪れる人々をぎゅっと抱きしめ、いとおしんでくれる聖母「アンマ」にも……(Mika Tanaka)
 
監督:クロード・ルルーシュ
音楽:フランシス・レイ 
出演:ジャン・デュジャルダン、エルザ・ジルベルスタイン、クリストファー・ランバート、アリス・ポル
2015年/114分
 
 

 
Human Trust Cinéma Yurakucho 03-6259-8608
Shinjuku Cinéma Qualité 03-3352-5645
Ciné libre Ikebukuro 03-3590-2126
 
9月3日(土)より
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© 2015 La Camera Deluxe - Maje Productions - Single Man Productions - Jack Stern Productions - Emotions Films UK - Movie Pictures - Film Factory
『アスファルト』Asphalte
 
舞台は、フランスの郊外にあるマンション(= バンリュー/ Banlieue)。
映画では、このマンションに住む人々の、異なる「3つの物語」が繰り広げられる。
 
物語1の主人公は、スタンコヴィッチというさえない男と、夜勤の看護師。
住民が渋い表情で団地の一室に集まっている。トラブル続きのエレベーターを交換するための話し合いのためだ。たったひとり、費用を負担したくないと声をあげたスタンコヴィッチに、”民主的”な話し合いが出した結論は……「塞翁が馬」のような展開が、ほっとした気分にさせてくれる。
 
物語2の主人公は、十代の学生シャルリ(ジュール・ベンシェトリ)と、彼の部屋の隣に越してきた女優のジャンヌ・メイヤー(イザベル・ユペール)。親子ほどに歳の離れた2人が、同じ方向に視線を向けて、お互いに高め合っていく。年上の女性に惹かれる青年の映画はフランス映画に多いけれど、「どろどろ」ではなく、「さわやか」に描いたところが新鮮。
 
物語3の主人公は、アルジェリア系移民のマダム・ハミダと、宇宙飛行士・ジョン・マッケンジー。宇宙からアメリカのNASAに帰還するはずだったロケットが、なぜかこの団地に着陸してしまう。自分がどこにいるかもわからず、「電話を貸してほしい」とドアを叩くと、そこにいたのがマダム・ハミダだった。服役中で家を留守にする息子の服を貸し、手料理のクスクスをふるまうマダム・ハミダ。フランス語がわからないジョンと、英語がわからないマダム・ハミダだけれど、少しずつ、少しずつ、心が通じあっていく……「宇宙服のアメリカ人」が登場するところこそが、この映画のすばらしいところのような気がする。アメリカとフランス。この2つの国がこんなふうにほのぼのとした関係でいてくれたら、世界の争いや貧困は、もっと少なくなるのではないかなと、そんな希望を描いてみた。
淡々と流れるピアノ曲、ヘリコプターの音、そして最後のシーンで映し出される「魔の音」の正体……映像はもちろん、「音」がとても詩的で、今でも心に余韻が残る。
(Mika Tanaka)
 
監督: サミュエル・ベンシェトリ
出演:イザベル・ユペール、ジュール・ベンシェトリ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ギュスタブ・ケルヴァン、マイケル・ピット、タサディット・マンディ
 
2015年/フランス語•英語•アラビア語/100分
 
 

 
Iwanami Hall 03-3262-5252
 
<span class="caps">JPEG</span> - 55.3 kb
© 2015 – GLORIA FILMSPICTANOVO
上映中
 
『めぐりあう日』Je vous souhaite d’être follement aimée
産みの親を知らずに育ったエリザ。彼女は、養父母に引き取られ、パリで生活をしていた。理学療法士という仕事と、母という役割を担う中、自分の出生を知りたいという思いに突き動かされ、実母を探し始める。夫と離婚し、自分が生まれた場所である港町・ダンケルクへと転居すると、エリザの中で止まっていた時計が刻々と動き出す。エリザのつとめる診療所を訪れたアネットは、偶然にも、息子・ノエが通う学校の清掃員だった。「長いまつ毛ときれいな目をしたかわいい息子さんね」とノエを語るアネット。しかし、エリザとは容貌が違うことで「あなたの実の子なの?」とつい聞いてしまい、それがエリザを深く傷つける。「養子は私の方よ」と切り返すエリザに、アネットは心乱れ……監督は、『冬の小鳥』のウニー・ルコント。韓国で生まれ、フランスの養父母のもとで育った自身の体験が、この映画のモチーフとなった。
「母」として生きるうちに、自分自身について知りたくなり、自分の母と会話したくなる、そんな心の動きに、きっと多くの子育中の母親たちが共感できるのではないだろうか。映画館になかなか足を運べない、そんな母親たちにこそ、ぜひ観てほしいと思う。
主演のセリーヌ・サレットの憂いをたたえた目が印象的。(Mika Tanaka)
 
監督: ウニー・ルコント
出演: セリーヌ・サレット、アンヌ・ブノワ、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、フランソワーズ・ルブラン、 エリエス・アギス
2015年/104分
 
 

 
Ciné Switch Ginza 03-3561-0707
 
太陽のめざめ
太陽のめざめ
© 2015 LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 2 CINÉMA - WILD BUNCH - RHÔNE ALPES CINÉMAPICTANOVO
上映中
 
『太陽のめざめ』 La tête haute
16歳の問題児マロニー(ロッド・パラド)は、車の窃盗、無免許運転で裁判所に呼び出される。そこで待っていたのは、彼が6歳のときに出会ったフローランス判事(カトリーヌ・ドヌーヴ)だった。父を亡くし、ドラッグを手放せない母親(サラ・フォレスティエ)と弟と暮らすマロニー。彼を立ち直らせようと、フローランス判事は、新しい教育係となったヤン(ブノワ・マジメル)を指名し、少年院より自由に過ごせる「更生施設」送りを選択する。そこには、野生動物のような少年たちと、彼らを根気づよく支える指導員たちが待っていた。指導員の娘・テス(ディアーヌ・ルーセル)との出会い、母との関係、教育係のヤンやフローランス判事へ寄せる思い……挫折をくり返し、大人たちに迷惑をかけながらも「愛し愛されたい」という強い願いを捨てずに生きるマロニーを待つ運命は、険しいながらも希望の光に溢れていた。
「手を出して。つらいときは手を握るの……」。
冷静で、淡々と業務をこなすフローランス判事が、あるとき机越しにマロニーの手を握る。そのシーンに心が救われる。完璧なこどもがいないように、完璧な大人もいない。欠点だらけの大人でも、「見捨てない努力」を怠らないこと。そうすれば、こどもたちはいつかその思いを必ず受け取ってくれる。そんなことを教えてくれる映画。2015年の第68回カンヌ国際映画祭でオープニングに選ばれた本作は、「女性監督がカンヌの開幕を飾った作品」としては28年ぶり、史上2度めの快挙となった。(Mika Tanaka)
 
監督: エマニュエル・ベルコ
出演: カトリーヌ・ドヌーヴ、ロッド・パラド、ブノワ・マジメル、サラ・フォレスティエ、ディアーヌ・ルーセル
2015年/119分
 
 

 
Kadokawa Cinéma Shinjuku 03-5361-7878
Kadokawa Cinéma Yurakucho 03-6268-0015
奇跡の教室〜受け継ぐ者たちへ〜
奇跡の教室〜受け継ぐ者たちへ〜
© )2014 LOMA NASHA FILMS - VENDREDI FILM - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - UGC IMAGES -FRANCE 2 CINÉMA - ORANGE STUDIO
上映中(角川シネマ新宿、9月4日休映)
 
『奇跡の教室〜受け継ぐ者たちへ〜』 Les Héritiers
パリ郊外にある、レオン・ブルム高校。
ここには、出身・宗教などが違う、さまざまな生徒たちが集まっている。
この学校で、「落ちこぼれ」と呼ばれている、荒れたクラスに担任としてやってきたのが、厳格な歴史教師・アンヌ・ゲゲン先生(アリアンヌ・アスカリッド)だ。情熱的なアンヌ先生は、クラスの生徒たちに「全国歴史コンクール」への参加をすすめるが、ほとんどの生徒が興味を示さない。アンヌ先生が提示した「ナチス」というテーマは、多くの生徒にとって難しく、身近ではない世界の話だったのだ。ある日、アンヌ先生は、アウシュヴィッツ強制収容所の生存者であるレオン・ジゲル氏を授業に招く。生き証人の言葉を受け止めた生徒たちは、ナチスの問題を自分たちの歴史の一部として考え、コンクールに真剣に取り組み始める。
レオン・ブルム高校は実在の学校。フランス映画祭2016で来日したマリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督は、トークショーでこう語る。
「今では、(安全のため)扉や門を閉める学校が多い中、レオン・ブルム高校は40近くもの扉、すべてを開放しています」と。時代を逆行するかのように聞こえる、この寛大さに、フランスの誇りと勇気を感じる。
この映画の誕生は、本作にも出演しているアハメッド・ドゥラメ(当時18歳)が監督に送ったメールから始まる。アハメッド自身が、このクラスの卒業生で、自分自身の体験を監督に語ったことがきっかけだった。そして、映画の中盤で登場する、レオン・ジゲル氏は実名、収容所の体験談も脚色を加えない事実だ。プロの俳優と未経験者が入り交じった教室で、ジゲル氏の「真実」が、彼らの演技に与えた影響はどれだけ大きかったことだろう。
アンヌ先生を演じたアリアンヌ・アスカリッドにも拍手を。
「あなたたちを信じているのは、私だけ?」
この台詞が忘れられない。(Mika Tanaka)
 
監督:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
出演:アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミ・メルラ、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ
2014年/105分
 
 

 
Human Trust Cinéma Shibuya 03-5468-5551
上映中
『ティエリー•トグルドーの憂うつ』La loi du marché
監督:ステファヌ•ブリゼ
出演:ヴァンサン•ランドン、カリーヌ•デ•ミルベック、マチュー•シャレール
2015年/93分



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