フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

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Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Shigehiro Kobayashi, Utako Kurihara, Rika S., Hikaru Taga

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東京で上映されるフランス語圏映画 2016年8月発信
投稿日 2016年7月29日
最後に更新されたのは 2016年11月8日
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Human Trust Cinéma Shibuya 03-5468-5551
 
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© 2015 LES FILMS DU KIOSQUE FRANCE 2 CINÉMA TF1 DROITS AUDIOVISUELS UGC IMAGES
上映中
『ミモザの島に消えた母』Boomerang
ノワールムーティエ島(Île de Noirmoutier)。ブルターニュ地方の言葉で、「黒い修道院」という意味を持つこの島は、冬にはミモザが咲くことから、「ミモザの島」とも呼ばれている。しかし、美しいノワールムーティエ島で繰り広げられる人間模様は、決して島の景色のように美しいものではなかった。主人公・アントワン(ローラン・ラフィット)は、40歳になって初めて、ノワールムーティエ島で溺死した母の死の真相を究明しようと動き出す。母の死に口を固く閉ざす祖母と父。はじめは気後れしていたが、徐々に兄を理解する妹のアガット(メラニー・ロラン)。離婚し、孤独の中を歩くアントワンは次第に絆を取り戻す。父と向き合い、自分の娘と歩み寄り、新しいパートナーと支え合おうと、少しずつ前進していく。
次第に穏やかな笑顔を取り戻すアントワンの表情が印象的だが、LGBTの姪と寄り添うアガットのまなざしも捨てがたい。
フランス映画祭2016での上映のため、来日したフランソワ・ファブラ監督(François FAVRAT)は、きっぱりと語る。
「フランスは、近代的な国で、家族の問題をオープンに語ることができる国と思われているかもしれません。しかし、実際は違います」
タブーは、フランスにも確実に存在していて、同性愛、こどもへの虐待……そんな類いの家族の秘密はひた隠しにされているという。
ファブラ監督自身も、家族の問題に悩み続け、カウンセリング(精神分析)に通ったことがある。そんな中、自分だけでなく多くの家族が同じように「家族の秘密」に苦しんでいることを知る。その思いがこの映画を完成させた。
主演のローラン・ラフィット氏とフランソワ・ファヴラ監督
主演のローラン・ラフィット氏とフランソワ・ファヴラ監督
撮影: Mika Tanaka
「ロシアの作家、チェーホフが19世紀から書き続けている家族の問題が、今でも、国を越えて続いているのです」。ファブラ監督がそう語ると、主演のローラン・ラフィット(Laurent LAFITTE)さんから、ひと言。
「時間が経過するにつれて、問題は深刻になってきているのかもしれませんね」
フランスは自由の国というイメージが強い。私たち日本人にとって、憧れである自由の国でも、私たちと同じような問題が存在していることを知る。
それと同時に、ファブラ監督の言葉に、フランスという国の底力を見た。
「どんな家族にも秘密はあるのでしょう。だからこそ、闘ってでも真実を勝ち取ることが大切だと思うのです」
フランスらしい、力強さと誇りにあふれたひと言だ。 (Mika Tanaka)
 
監督:フランソワ・ファヴラ
出演:ローラン・ラフィット、メラニー・ロラン、オドレイ・ダナ、ウラディミール・ヨルダノフ、ビュル・オジエ
2015年/101分
 
 

 
Iwanami Hall 03-3262-5252
 
<span class="caps">JPEG</span> - 55.3 kb
© 2015 – GLORIA FILMSPICTANOVO
7月30日(土)より
『めぐりあう日』Je vous souhaite d’être follement aimée
産みの親を知らずに育ったエリザ。彼女は、養父母に引き取られ、パリで生活をしていた。理学療法士という仕事と、母という役割を担う中、自分の出生を知りたいという思いに突き動かされ、実母を探し始める。夫と離婚し、自分が生まれた場所である港町・ダンケルクへと転居すると、エリザの中で止まっていた時計が刻々と動き出す。エリザのつとめる診療所を訪れたアネットは、偶然にも、息子・ノエが通う学校の清掃員だった。「長いまつ毛ときれいな目をしたかわいい息子さんね」とノエを語るアネット。しかし、エリザとは容貌が違うことで「あなたの実の子なの?」とつい聞いてしまい、それがエリザを深く傷つける。「養子は私の方よ」と切り返すエリザに、アネットは心乱れ……監督は、『冬の小鳥』のウニー・ルコント。韓国で生まれ、フランスの養父母のもとで育った自身の体験が、この映画のモチーフとなった。
「母」として生きるうちに、自分自身について知りたくなり、自分の母と会話したくなる、そんな心の動きに、きっと多くの子育中の母親たちが共感できるのではないだろうか。映画館になかなか足を運べない、そんな母親たちにこそ、ぜひ観てほしいと思う。
主演のセリーヌ・サレットの憂いをたたえた目が印象的。(Mika Tanaka)
 
監督: ウニー・ルコント
出演: セリーヌ・サレット、アンヌ・ブノワ、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、フランソワーズ・ルブラン、 エリエス・アギス
2015年/104分
 
 

 
Ciné Switch Ginza 03-3561-0707
 
太陽のめざめ
太陽のめざめ
© 2015 LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 2 CINÉMA - WILD BUNCH - RHÔNE ALPES CINÉMAPICTANOVO
8月6日(土)より
『太陽のめざめ』 La tête haute
16歳の問題児マロニー(ロッド・パラド)は、車の窃盗、無免許運転で裁判所に呼び出される。そこで待っていたのは、彼が6歳のときに出会ったフローランス判事(カトリーヌ・ドヌーヴ)だった。父を亡くし、ドラッグを手放せない母親(サラ・フォレスティエ)と弟と暮らすマロニー。彼を立ち直らせようと、フローランス判事は、新しい教育係となったヤン(ブノワ・マジメル)を指名し、少年院より自由に過ごせる「更生施設」送りを選択する。そこには、野生動物のような少年たちと、彼らを根気づよく支える指導員たちが待っていた。指導員の娘・テス(ディアーヌ・ルーセル)との出会い、母との関係、教育係のヤンやフローランス判事へ寄せる思い……挫折をくり返し、大人たちに迷惑をかけながらも「愛し愛されたい」という強い願いを捨てずに生きるマロニーを待つ運命は、険しいながらも希望の光に溢れていた。
「手を出して。つらいときは手を握るの……」。
冷静で、淡々と業務をこなすフローランス判事が、あるとき机越しにマロニーの手を握る。そのシーンに心が救われる。完璧なこどもがいないように、完璧な大人もいない。欠点だらけの大人でも、「見捨てない努力」を怠らないこと。そうすれば、こどもたちはいつかその思いを必ず受け取ってくれる。そんなことを教えてくれる映画。2015年の第68回カンヌ国際映画祭でオープニングに選ばれた本作は、「女性監督がカンヌの開幕を飾った作品」としては28年ぶり、史上2度めの快挙となった。(Mika Tanaka)
 
監督: エマニュエル・ベルコ
出演: カトリーヌ・ドヌーブ、ロッド・パラド、ブノワ・マジメル、サラ・フォレスティエ、ディアーヌ・ルーセル
2015年/119分
 
 

 
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
 
Human Trust Cinéma Yurakucho 03-6259-8608
 
Kadokawa Cinéma Shinjuku 03-5361-7878
 
8月6日(土)より
奇跡の教室〜受け継ぐ者たちへ〜
奇跡の教室〜受け継ぐ者たちへ〜
© )2014 LOMA NASHA FILMS - VENDREDI FILM - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - UGC IMAGES -FRANCE 2 CINÉMA - ORANGE STUDIO
『奇跡の教室〜受け継ぐ者たちへ〜』 Les Héritiers
パリ郊外にある、レオン・ブルム高校。
ここには、出身・宗教などが違う、さまざまな生徒たちが集まっている。
この学校で、「落ちこぼれ」と呼ばれている、荒れたクラスに担任としてやってきたのが、厳格な歴史教師・アンヌ・ゲゲン先生(アリアンヌ・アスカリッド)だ。情熱的なアンヌ先生は、クラスの生徒たちに「全国歴史コンクール」への参加をすすめるが、ほとんどの生徒が興味を示さない。アンヌ先生が提示した「ナチス」というテーマは、多くの生徒にとって難しく、身近ではない世界の話だったのだ。ある日、アンヌ先生は、アウシュヴィッツ強制収容所の生存者であるレオン・ジゲル氏を授業に招く。生き証人の言葉を受け止めた生徒たちは、ナチスの問題を自分たちの歴史の一部として考え、コンクールに真剣に取り組み始める。
レオン・ブルム高校は実在の学校。フランス映画祭2016で来日したマリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督は、トークショーでこう語る。
「今では、(安全のため)扉や門を閉める学校が多い中、レオン・ブルム高校は40近くもの扉、すべてを開放しています」と。時代を逆行するかのように聞こえる、この寛大さに、フランスの誇りと勇気を感じる。
この映画の誕生は、本作にも出演しているアハメッド・ドゥラメ(当時18歳)が監督に送ったメールから始まる。アハメッド自身が、このクラスの卒業生で、自分自身の体験を監督に語ったことがきっかけだった。そして、映画の中盤で登場する、レオン・ジゲル氏は実名、収容所の体験談も脚色を加えない事実だ。プロの俳優と未経験者が入り交じった教室で、ジゲル氏の「真実」が、彼らの演技に与えた影響はどれだけ大きかったことだろう。
アンヌ先生を演じたアリアンヌ・アスカリッドにも拍手を。
「あなたたちを信じているのは、私だけ?」
この台詞が忘れられない。(Mika Tanaka)
 
監督:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
出演:アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミ・メルラ、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ
2014年/105分
 
 

 
Shinjuku Cinéma Qualité 03-3352-5645
 
8月19日(金)まで
<カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016>
※当サイトでは、フランス語関連作品のみを掲載
 
8月2日(火)16:00、5日(金)13:00、11日(木・祝)10:15、17日(水)10:00
「プロヴァンスの休日」Avis de mistral
監督:ローズ・ポッシュ
出演:ジャン・レノ、アンナ・ガリエナ、オーレ・アッテッカ
2014年/105分
 
8月2日(火)13:00、13日(土)10:00
「パレス・ダウン」Tajmahal
監督:二コラ・サーダ
出演:ステイシー・マーティン、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン
2015年/91分
 
7月30日(土)18:00
「アメリ」Le fabuleux destin d’Amélie Poulain
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ
2001年/121分/35mm
 
8月6日(土)10:15、9日(火)13:00、13日(土)21:15、14日(日)10:00、16日(火)18:30、17日(水)16:00、19日(金)13:00
「神のゆらぎ」Miraculum
監督:ダニエル・グルー
出演:グザヴィエ・ドラン、ロビン・オペール、アンヌ・ドルヴァル
2013年/カナダ/109分
 
 

 
Waseda Shochiku 03-3200-8968
 
<早稲田松竹クラシックス vol.115 ジャック•リヴェット追悼特集>
 
8月6日(土)〜8日(月)
※二本立て
修道女
修道女
© 1965 STUDIOCANAL - SNC-Gladiator Films
修道女 La religieuse
監督:ジャック•リヴェット
出演:アンナ•カリーナ、リゼロッテ•プルファー、フランシーヌ•ベルジェ
1966年/131分/ブルーレイ
 

 
彼女たちの舞台
彼女たちの舞台
彼女たちの舞台 La bande des quatre
監督:ジャック•リヴェット
出演:ビュル•オジエ、ロランス•コート、ブノワ•レジャン
1988年/フランス•スイス/160分/35mm
 

 
8月9日(火)〜12日(金)
※一本立て
美しき諍い女
美しき諍い女
© 1992 Pierre Grise Productions - France 3 Films Production - A.D.A.C.P.- Paris
美しき諍い女 La belle noiseuse
監督:ジャック•リヴェット
出演:ミシェル•ピコリ、ジェーン•バーキン、エマニュエル•べアール、マリアンヌ•ドニクール
1991年/フランス語•英語/237分/DCP
 

 
8月13日(土)〜19日(金)
※二本立て(当サイトでは、フランス語圏関連作品のみ掲載)
<span class="caps">FOUJITA</span>ーフジター
FOUJITAーフジター
ⓒ 2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド・フィルム・プロダクション
FOUJITAーフジター』
世界を代表する日本人画家の1人、藤田嗣治(後のレオナール・フジタ)。
彼の人生を語るのに不可欠なのが、日本という国、そしてフランスという国だ。
藤田は、1913年にフランスへ渡る。27歳のときのことだった。彼は、モンパルナスで、モディリアーニやスーチンたちと交流しながら、「乳白色の肌」の呼ばれる裸婦像など、彼独自の画風を切り開いていく。エコール・ド・パリの寵児だった藤田だが、第二次世界大戦の勃発によって日本へ帰国することになるが……『アッツ島玉砕』をはじめとする戦争記録画に、藤田がこめた思いとは何だったのか?戦争責任を押し付けられても、ひるむことなく謝罪をせずにいた藤田だが、故郷である日本にどんな思いを抱いていたのか?『泥の河』、『眠る男』など、独特の映像美で知られる小栗康平監督が、この映画では実在の人物を描く。フランス側のプロデューサーは、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(監督:ヴィム・ベンダース)を手がけた、クローディー・オサール。この映画から、ドキュメンタリー映画以上の真実の姿が透けて見えるかもしれない。(Mika Tanaka)
 
監督:小栗康平
出演:オダギリジョー、中谷美紀、アナ・ジラルド、アンジェル・ユモー、マリー・クレメール
2015年/日本・フランス/日本語・フランス語/126分/PG12DCP
 
※二本立て
 

 
Shinjuku K’s Cinéma 03-3352-2471
 
上映中
 
『勝手にしやがれ』À bout de souffle
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ、ダニエル・ブーランジェ、ジャン=ピエール・メルヴィル
1960年/90分
 
『気狂いピエロ』Pierrot le fou
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ、グラツィエラ・ガルヴァー二、ダーク・サンダース
1965年/フランス・イタリア/105分
 
 




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