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エディット・ルジェ、女性作曲家
投稿日 2010年2月1日
最後に更新されたのは 2016年7月27日
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エディット・ルジェ:まずは作曲ありき
 
エディット・ルジェの作品はフランスや海外のラジオ電波に乗って広域で放送され、そしてこだわりのあるアンサンブルによって演奏されている。彼女の最新作はアンサンブル室町の(ポール・クローデルの句集に基づいた)『百扇帖』と題したコンサートの挿入曲で、東京で初演される予定だ。現在、彼女は作曲活動の他にアルフレッド・コルト・パリ・エコール・ノルマル音楽院で作曲の講義を持っている。
 
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フラン・パルレ:あなたは女性作曲家という、かなり限られた集団に属していらっしゃいますね。女性の作曲家が殆ど居ないのはどうしてなのでしょう?
エディット・ルジェ:ああ、まあそれはね、それは私が答えられない質問ですね。居る事は居ます。アジアの女性作曲家達が。その数は欧州の女性たちに比べてかなり多いです。でもとりあえず、フランスでは、誰にでも広く門戸を開かれている職業ですし、女性の候補者が極端に少ないのは、彼女達が他の分野に力を入れることを好んでいるからだと私は思います。特別な理由があるかどうか分かりませんけれど、私は残念な事だと思っています。何故なら女性ならでは、の表現があり、それは同じものではなく価値があるものだと思っているからです。女性作曲家で私自身とても面白いと感じている人たちが居ます。先ほど私は自分の作曲の授業を離れて、みんなでソフィア・グバイドゥーリナ(ロシア人作曲家)の作品を聴きに行って来たところです。それらは本当に創造性に溢れ、興味をひく作品です。昨日、私はコンサートでカイヤ・サーリアホ(フィンランド人作曲家)の作品を再び聴きました。彼女もまた私がとてもとても興味を持っている女性です。女性で作曲したり、作曲に興味を持ってくれる人がこれ以上居ないことは残念です。確かに女性作曲家は少ないですね。他に何と言ったらいいのか分からないですが。作曲が難しいからだと思います。男性にとって難しいことですし、女性にとってはさらに少し難しいのだと思います。何故ならそれはあまり普通のことではないからです。でも最終的に不可能なことではないのです。
 
フラン・パルレ:あなたにとってもっとも影響を受けた作曲家はどなたですか?
エディット・ルジェ:私はアンドレ・ジョリヴェ氏の生徒でした。私は彼の授業を選択したわけではありませんでした。私の授業を担当していた教授の後任に彼が来たからそうなったのです。でも彼は音楽に対する考え方がまさに私の方向性と同じ人だったので、確かに重要な人でした。同じ頃、私はアンリ・デュティユ氏、モーリス・オアナ氏と多く接する機会に恵まれました。だから私にとってはこの3人の個性が多大な影響を与えてくれたと思います。それ以外に、私はコンセルヴァトワール時代に美学の授業を受けたのですが、その授業は音楽家ではない、ドイツ文化研究家、小説家、詩人でもある教授によるものでした。彼は音楽に対して大変開かれた知識、というかむしろかなり非凡な見解を持つ人でした。なぜなら(受講した)器楽奏者たちは彼の中にそれぞれの楽器の先生を見いだし、私は作曲の先生を見いだしたからです。それぞれが各専門分野で指針となるものを彼の教えから見つけたのです。彼は私に多くの影響を与えた人です。そしてそれは、ジョリヴェ先生の授業に先立って受けたものです。そのことが、私がジョリヴェ先生の授業を受ける良い下地となり、アンリ・デュティユ先生やモーリス・オアナ先生と意見交換する際の全てのアイディアの元になったと思います。これが基礎となったのです。それから私は常に創造的なこと、新しいことに興味を持っていて、詩的なものに興味があります。その上、私は音色、音の響きのミックスがとても好きなのです。個人的に、私は常に劇作法の考え方にひかれているのです。しばしば私は劇作法が根底にある作品を書きますが、劇作法が(作品の)展開を解き明かすものなのです。
 
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フラン・パルレ:あなた自身はどの流派に属していらっしゃるのですか?
エディット・ルジェ:いいえ、どこにも。私は完全に独立しているのです。私は殆どどこにも関係がないのです。ええ、本当に、私はどこにも属すことは出来ないでしょう。私が属していないと分かっている流派は存在しています。私は前衛派にも、時代遅れの流派にも属していないので、私にとって自分を位置づけるのは難しいことです。実際とても困難だと思いますが、そうでなくて私が先ほど挙げた先生がたに関するならば、私はおそらくその先生がたの系列になると思います。
 
フラン・パルレ:あなたは多くの賞を受賞された方ですね。マドリードのカーサ・ヴェラスケスの研究員でもいらっしゃいました。これらの賞を受けられ、彼の地スペインに行かれたことのメリットは何でしょうか。
エディット・ルジェ:まずは異なる文化を発見することですね。でも実際、最大の理由は、まずそれが賞だからです。コンクールで自分が選ばれたと感じることは嬉しいことです。それに、私が学生だった頃、生活の為に稼ぐ必要がありました。それで私は小学校での仕事を得て、教室から教室に移動していました。私は若い教師だったので、問題の無い地域の授業がありませんでした。しばしば、授業は管理が難しく、とても疲れるもので、大したことは得られませんでした。それは学校に依りますが。当時私は複数の授業を持っていて、他よりも優秀なクラスもありました。その中でも私達が努力賞を出すところもありました。それ以外は、むしろ他のことよりも消耗する仕事で、その状況で作曲を続けるのが難しいというのが実際のところでした。作曲はとてもエネルギーを要するので、スペイン行きは私を2年間仕事から開放してくれ、職務の事を気にかけずに自分の作曲のみに集中することを可能にしてくれたのです。
 
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フラン・パルレ:あなたは詩がとてもお好きで、いくつかの作品にもそれが現れていますね。
エディット・ルジェ:ええ、私もそう思います。だから『百扇帖』のお話をいただいた時、たしかにそれらの短い詩は私にとってとても上質なもので、私にその詩を放っておけない、無関心ではいられない気持ちにさせたのです。だから、私はこの企画にとても惹かれたのです。私は正直、かなり熱をあげてしまいました。何故ならそれらの楽器は美しく、とても魅力的な音だったからです。それは新しいことで、それら全ての音の響きを混ぜ合わせる術を見つける為の研究の場のようでした。実際、それらの楽器は合奏する為には作られていないのです。それらの楽器は歴史的に常に独奏楽器として位置づけられていて、場合によっては打楽器が伴奏するのかどうか私は分かりませんが、それらの楽器は今度の2月24日のコンサートで実演するように、頻繁に合奏するような楽器ではないのです。私は古典楽器と日本の伝統楽器を融合することは良いアイディアだと思います。なぜならそれらはとても良く合うからです。でもそのことを、私は今になって理解し始めています。何故なら私が作曲をしていた時は、少し曖昧な中で仕事をしていたからです。私は日本の楽器を録音したものでしか聴いていませんでした。だからヨーロッパの古典楽器に比べて日本の楽器は聴いていませんでした。でも確かにそれらは良く合うのです。それらの音色を混ぜ合わせた録音を送ってもらいましたが、確かにそれはとてもオリジナリティーのあるものになっています。テシュネ氏のアイディアはとても素敵だと思います。そこには本当に発見するものがあると私は思います。
 
2010年2月
インタヴュー:エリック・プリュウ
翻訳:粟野みゆき



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