フラン•パルレ Franc-Parler
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ステファヌ・ダントン、芳香入りの日本茶を考案
投稿日 2012年9月1日
最後に更新されたのは 2016年7月27日
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ステファヌ・ダントン:これって、日本茶?
 
ソムリエの資格を持つステファヌ・ダントンは、数々の日本茶、それも芳香入りの日本茶を考案しています。農家の家庭に生まれ育った彼は、農家と消費者の間を取り持とうと、東京から160キロメートル離れた川根地域(静岡県)に限定して、茶葉の供給を受けています。川根茶は山岳地のお茶で、色はとても美しい黄味をおび、余り蒸らさないで白ワインのイメージを温存させます。彼の吉祥寺の店「おちゃらか」に行けば、これら新しい風味を発見することが出来ます。また、ヨーロッパにも輸出していて、そこでは彼は、”お茶大使“としての役割を果たしています。
 
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フラン・パルレ:貴方のソムリエとしてのお仕事と現在のお仕事との間に何か共通点がありますか?
ステファヌ・ダントン:私はワイン業界で働くため、20年前に日本に参りましたが、ソムリエとしての仕事が見つからなかったので、或るお茶商人のところで働きました。あの当時、日本の市場に進出していたフランスの会社が一つあったのです。その時初めて私はお茶というものを発見したのです。もちろん基礎的な知識は多少持っていましたが、その時まで習慣としてお茶を飲むとか茶葉を見るなんてことは実際なかったのです。するとお茶の世界に興味が出てきたのです。店ではあらゆる種類のお茶を扱っていましたから、もちろん日本茶もありました。私は色々思い巡らし、私は今日本にいるのだから、どうせやるのだったら日本茶そのものに関心を持ってみよう、私が出来ることは、もっと情報を収集し、商売がどのように機能しているかを知ることだと考えました。お茶、その製造方法、そんなことを調べているうちにワインとの多くの共通点があることに気づきました。簡単な例を一つ挙げれば、日本のお茶の木の寿命は75年です。フランスの葡萄の木も同じです。植えてから始めの5年間は葡萄の木には実がなりません。日本では、始めの5年間は茶摘みをしません。私の拠り所はワイン販売で得たアプローチの仕方でしたが、日本人側にとっては全く新鮮なことでした。この点で私は彼らに認められるようになったのです。またもう一つ私の興味を大いに掻き立てられたことがありました。私は今日本にいる、これからも日本にいるだろうから、皆と同じ様にするのではなく、むしろ皆と同じ様にしないこと、すなわち輸入を避けることだと考えるに至ったのです。皆は輸入、輸入と輸入一辺倒でしたから、私は自分がすべき事は輸出だと思いました。お茶は、事実輸出に適した商品なのですが、問題は、当時まだ(外国では)誰も日本茶のことをよく知らないことでした。というより、商品としてもっと開発すべき点があったといったほうが適切でした。輸出を決めたとしても、現状のままでの包装・梱包の仕方では、少々厄介な問題が生じました。日本に熱烈な思いを抱く顧客の心を捕らえることは出来ても、一般の人達には本当に興味を持ってもらえないという問題でした。理想としては、最大限の顧客を引き出すことでした。そこで外国ではどんなものを飲んでいるかちょっと検討してみる必要がありました。フランスに限って言えば、フランスでのお茶へのアプローチの仕方では、彼らはインドとかセイロンとか、そういった類のお茶、それも芳香のあるお茶にかなり慣れ親しんでいました。そこで私は日本のお茶に香りを付けるのがおそらく理想ではないか、という考えに至りました。もちろん彼らが香りの付いたお茶を飲んだ時、どうしてこのお茶は緑なの?それよりも先ず彼らは、これって一体全体何なの?と聞いてくるでしょう。そうしたら、彼らが日本茶に慣れ親しむとは期待しないまでも、これだってお茶の一種ですよ、日本茶というもので、色は緑なのですよ、と答えればいいのだと考えました。こんなふうにして、この商品に対する彼らの興味が深まっていくのではないかと思いました。
 
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フラン・パルレ:日本でお茶を売る場合、貴方の発想は違っていますね。
ステファヌ・ダントン:私は日本人の発想とは違っています。日本では、お茶というものは、彼らのイメージの中で、無料の商品なのです。お茶の葉は買いに行きますが、レストランに行った時、食事の後でお茶を頼んでも、お水と同様、請求書には追加されません。彼らは、ここ日本では、お茶の販売に関して少々特殊なアプローチをしています。彼らがお茶を輸出に出す時、三角形の頂点、つまり銘柄茶しか持って行きません。とりわけテイー・セレモニーの為に使うあの抹茶の類です。こういったことは、商業的というより、断然文化的なアプローチといわなければなりません。一方私がしたことは、三角形の頂点から始めることではなく、底辺を新しく開拓することでした。そうすることによって、ヨーロッパでは、お茶に関心を寄せて下さる顧客を比較的容易に獲得することが出来、結果的に日本社会にも波及効果がありました。伝統的なお茶商人の常連の顧客とは完全に違ったお客に遭遇する機会に恵まれました。私が少々違ったアプローチをしたために、日本の自治体や政府に容認されることになり、かなりのご支援を頂きました。受賞もし、2008年のスペインのサラゴッサ国際博覧会では、日本の代表に選ばれました。93日間、ちょっとでも日本茶を味わってもらおうと、97万杯のお茶を提供しました。私が冷たいお茶を出そうと提案したので、単にお水等の準備で済みました。とりわけ輸出のためだというのに、もし日本での慣例に従ってお茶を作って出していたら、あれほど多くのお茶を入れることは出来なかったでしょう。私のやり方で全員にお茶を飲んで頂けました。日本館を訪れた全ての方々が一杯のお茶を試飲されたのです。それは私にとって大きな出発点でした。
 
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フラン・パルレ:お茶に香り付けをするのは難しいですか?
ステファヌ・ダントン:大して難しくありません。単に、私が選ぶベースとなるお茶と香りとが上手く合成出来るかどうかです。私の仕事方法はとても簡単です。一つの考えが頭にひらめくと、実行に移します。時には、私が希望するベースとなるお茶から出発し、次いで香りを探します。時には、香りから出発して、それと合うお茶を探します。決まったやり方は本当のところありません。商品毎で違っています。
 
フラン・パルレ:貴方の成功作は何ですか?
ステファヌ・ダントン:店での私の成功作は“夏みかん”風味の緑茶です。桃風味のお茶もあります。それも緑茶です。またカシス風味のお茶もあります。更に、焙じた緑茶、ここで言う“ほうじ茶”も売っています。ほうじ緑茶はチョコ・ミント風味で、アフター・エイトに少し似ています。私の商品に香りを付けることで、2つの飲み方が可能です。例えば、チョコ・ミント風味のほうじ茶は、通常通り熱くして飲むことも出来ますし、また牛乳を加えてチャイのようにもなります。私のアプローチの仕方は日本人の方とは本当に違っています。私にはお茶に対して文化的壁がないので、お茶を一つの原材料として扱っています。そんな風にしますと、お茶の利用方法を考える際に、かなり自由な発想が得られるのです。
 
2012年9月
インタヴュー:エリック・プリュウ
翻訳:井上 八汐



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