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2014年12月フラン・パルレ文庫
投稿日 2014年11月28日

S Kobayashi によって
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バルバラ

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アブドゥラマン・アリ・ワベリ著
林俊訳
Balbala d’Abdourahman A. Waberi
水声社
価格;2000円+税
ISBN978-4-8010-0016-2

ジブチ共和国(当時はフランス領ソマリランド)に生まれ、現代フランス文壇で最も注目されている作家の一人である、アブドゥラマン・アリ・ワベリによる小説。
本書のタイトルにもなっているバルバラとは、ジブチ共和国の首都ジブチ南郊にある広大な町の名である。ジブチ共和国は1977年にフランスから独立を果たすが、1991年から2001年までの間に、部族対立による内戦を経験している。現在、首都ジブチの南郊には、トタンのあばら家と石ころだらけのスラム街が広がっている。『バルバラ』には、そんな歴史的背景と現状が色濃く影を落としている。『バルバラ』は四つの章に区分されるが、各章のどれもが、バルバラひいてはジブチ共和国の日常に抵抗する四名の青年たちのポートレイトになっている。
四名はそれぞれの立場からバルバラという町の日常に対して反抗を試みている。しかし、それぞれの試みが始まりの時点ですでに挫折に向かっているという点で、この小説は悲劇的様相を帯びている。作者はこの作品において、そんな悲劇の根源を尋ねることで、過去の歴史的事実、植民地時代の悪弊、独立後にまで影響する旧列強の支配力、地元の氏族独裁主義の迷妄などを告発しているのである。
しかし、作者は悲劇的な現実を告発するだけでは終わらない。本書では、旧態依然とした社会に抵抗する一人の女性を登場させることで、希望を表現する。本書で作者が訴えているのは、悲痛な現実をしっかりと見据え、人間としての尊厳を守り、死の苦痛に対して厳然とした態度で立ち向かうヒューマニズムなのである。




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