ピアニストの岡本愛子が、フランス近代音楽の魅力を伝える目的で、1991年より開催している室内楽シリーズが今年も開催される。

岡本愛子は、東京藝術大学在学中にフランス政府給費留学生としてパリに留学、パリ国立音楽院を一等賞で卒業。ロン・ティボー国際コンクールなど、数々の国際コンクールに入賞し、日本とヨーロッパで活発な演奏活動を行っている。2005年には、日本人としてはじめてプーランクのピアノ作品全曲のCDを完成させ、高い評価を得ている。フランス音楽の紹介をライフワークとしており、エスプリが効いた洒落た演奏に定評がある。
この室内楽シリーズでは、これまで、フランスを代表する作曲家の作品のみならず、日本では演奏される機会の少ない作品も紹介されてきた。11回目となる今回は、岡本の演奏生活35周年の節目の年であり、パリ管弦楽団の首席ホルン奏者A.カザレ、パリ国立歌劇場管弦楽団の首席フルート奏者C.カンタン、オーボエ奏者C.グランデルら、パリのスーパーソリスト達をゲストに迎える。
ラインナップには、ラヴェル、ドビュッシー、プーランクといった日本でも人気のある作曲家の作品と並んで、アルベール・ルーセルという個性的な作曲家の作品も入っているところが興味深い。
パリと日本の演奏家の豪華な共演により、フランス音楽の奥深さを存分に味わうことのできるコンサートとなるだろう。
出演:岡本愛子(ピアノ)
カトリーヌ・カンタン(フルート:パリ国立歌劇場管弦楽団 首席奏者)
クリストフ・グランデル(オーボエ:パリ国立歌劇場管弦楽団)
アンドレ・カザレ(ホルン:パリ管弦楽団 首席奏者/パリ国立高等音楽院教授)
橋本 光博(クラリネット:パブロ音楽祭音楽監督)
福士 マリ子(ファゴット:東京交響楽団 首席奏者)
2014年10月28日(火)19時開演
東京オペラシティリサイタルホール
料金:一般 5000円 学生 3500円(全自由席)
お問い合わせ:新演奏家協会 03-3561-5012
www.shin-en.jp