フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

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イザック、ファッションイラストレーター
投稿日 2004年12月1日
最後に更新されたのは 2017年5月2日
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イザック:魅惑のファッション画
 
絵や写真などのビジュアル広告が、ファッションの流行を生み出し、また変化を演出しているとも言えます。ニューヨークを拠点に活躍するフランス人のファッションイラストレーター、“イザック”が、9月に展示会のため銀座にやってきました。
 
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© Franc-Parler
フラン・パルレ:パリ、東京、ニューヨークと、場所によってあなたの仕事のスタイルが変わりますか?
イザック:当たり前のことですが、生活している土地で仕事をすることが一番多いです。ですから、ニューヨークでの仕事が最も多いのですが、日本での仕事もかなりしています。今はテクノロジーが発達し、E-mailなど素晴らしいコミュニケーションの手段があるので、ニューヨークにいても日本での仕事をするのに全く支障はありません。
確かにパリでの仕事は以前よりも少なくなっています。でも頼まれる仕事は、商品イメージなどがきちんと特定され、ターゲットも明確に設定されているものが多いです。ですから、質の高い内容の仕事ばかりです。そういうわけで、一年に2,3のいい仕事をするようにしています。
私のキャリアの原点はパリで、名が知られるようになったのもパリなので、この街に対する思い入れは強いです。心はまだパリにあります。でも勘違いしないでくださいね。ニューヨークだって大好きな街ですよ。だからそこに住んでいるわけですけれど。ニューヨークで仕事をすることは、たまらなくエキサイティングです。エネルギーに溢れた街で、人を夢中にさせる魔力があります。ニューヨーカーは、新しいものにとても敏感で、そういうところが気に入っています。
 
フラン・パルレ:広告のキャンペーンはどのように行われましたか。
イザック:フランス、日本、アメリカの三カ国に私の専属エージェンシーがありますが、そこに仕事の話がきます。オファーがかかったら、もうそこからはエージェントの仕事です。契約から予算、ギャラまで全ての交渉をやってくれます。彼らの報酬はかなりいいほうですよ(笑)。
エージェントにビジネスの全般を任せていられるので、私は作品作りに専念でき、お金のことを考えないですんでいます。
 
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Sarah ©IZAKI /Taiko & Associates
フラン・パルレ:ファッション雑誌からヒントを得たり、ファッションショーに行ったりしますか?
イザック:ニューヨークでたくさんのファッションショーを見てきました。仕事の都合でパリには行くことはできませんでしたが。ニューヨークでは、素晴らしいショーをいくつか見るようにしました。ファッションの流れには、いつも感覚を研ぎ澄ますように心がけています。
最近はケーブルテレビのファッション番組で、シーズンのコレクションをいつでも見ることができます。それだけでなく、街中に流行は溢れています。あらゆるものがインスピレーションの源となるのです。それから、私の展示会のテーマになっているのが「女性」です。彼女たちは、今までの私の人生のどこかで出会ったであろう女性たちです。カフェのテラスや、レストラン、メトロですれ違った女の人たちです。
 
フラン・パルレ:(そういう女性に出会ったときは)クロッキーをするのですか? それとも写真を?
イザック:いいえ。記憶です。脳裏にとどめておきます。一人の女性の身のこなしや視線に惹かれたとき、私の脳裏に焼き付け、小さな引き出しの中に大切にしまっておきます。そして仕事にとりかかったとき、初めて引き出しを開けるのです。
 
フラン・パルレ:あなたのイラストの女性たちは、夢見がちなヒトたちに見えますが・・・
イザック:はい。彼女たちは夢見る女性たちです。でも、もっと深い魅力のある女性たちです。自分が描いているのは、キレイな仮面ではありません。イラストの彼女たちはキレイですけれど、時には、キレイとは言えない女性のときもありますよ。でも、それは美容上の問題で、彼女の内面にはキラリと光る何かがあるのです。私が惹かれる女の人の部分、それはその女性の内に秘められているものです。
 
フラン・パルレ:描かれているのは、ほとんどが女性ですが、時には傍らに男性の姿もありますね・・・
イザック:はい。一緒にいます。フィアンセですよ(笑)。
男性ファッションにも興味がありますが、私は男性を描くよりも女性を描くことにより刺激を感じます。女性は優雅で、彼女たちは本当に絵になるのです。女性にはポエムがたくさんつまっています。
 
フラン・パルレ:ファッションイラストレーターにはどのようにして?
イザック:デッサンの才能はあったと思いますが、本当にモードのイラストレーターになるとは思ってもみませんでした。随分昔に、ある人たちと出会ったのです。70年代終わりか80年代の初めに、デュペレというアートスクールで授業を受けていたとき、ファッション業界で働いていた人たちと出会いました。デッサンのクラスで一緒だった女性の旦那さんがデザイナーでした。Kenzoの洋服生地のデザインをしていて、彼らがファッションショーに私を連れて行ってくれました。そんな風にしてこの世界を発見したのです。私がクロッキーをしたのを見て、「才能があるよ。これを続けていくべきだよ」と彼らは励ましてくれました。
イラストレーターになる前は、洋服のデザイナーでした。デザインを考え、作っていました。でもいつだってデッサンが私の一番好きなことでした。デッサンをしたものを現実の洋服に作りあげるのは楽しかったですよ。ワクワクする仕事でしたが、私はやはり絵を描くことが好きでした。5年間その仕事をした後、最初に心を奪われたデッサンに戻りました。広告会社を自分で探し、パリのエージェンシーのヴィルジニ・シャラメルと出会いました。彼女は私の作品を大変気に入ってくれ、「私がマネージメントを引き受けます」と言ってくれました。こうしてイラストの仕事がスタートしました。早かったです。
 
Devine
Devine
©IZAK/Taiko & Associates
フラン・パルレ:イラストの広告に対し、写真はライバルだと思いますか?
イザック:まず言っておきますが、私は写真が大好きです。写真を取り入れた仕事もしたいと思っています。ファッションフォトをはじめ、ただ単純に写真というものは好きです。しかし、広告という同じ目的でイラストや写真を使った作品を私たちアーティストは頼まれますが、これらは全く違う媒体です。
私は、写真よりもイラストの広告の方に利点があると思っています。なぜならイラストだと、より人々の想像にまかせる部分があるからです。たとえイラストの女性の顔が個性的であっても、本物の女性でなくイラストであることによって、どんな女の人でもこの肖像と自分を重ね合わせることができるのです。しかしそれが、写真となるとより難しくなってきます。背が低い茶色の髪のぽっちゃりした女性が、広告の中にいるモデルのクローディア・シーファーと自分をオーバーラップさせるのは無理があるでしょう。
イラストを見て、人は痩せていてキレイな人だなと思うでしょう。でも、それは実は大したことではないのです。そこからイメージを自在にふくらませて、自分や自分の周りの誰かとどこかでつながりを発見することができるからです。そこに、イラスト広告が効果を発揮する理由があると私は考えています。
 
2004年12月
インタヴュー:エリック・プリュウ
翻訳:三枝亜希子



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