
『太陽がいっぱい 4Kレストア版』
第38回東京国際映画祭の特集上映「黒澤明の 愛した映画」
登壇ゲスト(予定):トークショー:鈴木美恵 子(俳優)
降り注ぐ太陽の光、真っ青な地中海の海。こ んなにも美しい景色なのに、なぜこんなにも悲しいのだろう……青年、トム・リプリー(アラン・ドロン)は貧しく、孤独な青年。大富豪の息 子フィリップ(モーリス・ロネ)をアメリカに連れ帰るよう父親から頼まれているため、フィリップと行動を共にしている。自由奔放な性格、 有り余る金を持ち、美しい恋人がいるフィリップ。トムは思う。なぜ自分はフィリップが持つものを持てないのか?自分にも手に入れる権利が あるはずなのに。フィリップと自分の間に何の違いがあるというのだろう?ルネ・クレマン監督の繊細な演出とニーノ・ロータの哀愁漂う音楽 が「何かを渇望してやまない」青年のシルエットをくっきりと描く。アラン・ドロンが2024年8月にこの世を去ってから約1年。彼を知ら ずに育った世代の人たちにこそ、ぜひ見てほしい作品。
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原作:パトリシア・ハイスミス
監督・脚本:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マ リー・ラフォレ
Plein soleil (remastérisé 4K) de René Clément avec Alain Delon, Maurice Ronet, Marie Laforêt; 1960, France, Italie