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『ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965』
投稿日 2025年1月24日
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ルシアン・エルヴェ
《カップ・マルタンの海岸でのル・コルビュジエ》
1951年、大成建設株式会社蔵

 ル・コルビュジエ(Le Corbusier)。近代建築の巨匠として世界中の人々がその名を知り、称賛する。一方、この巨匠の等身大の姿を知る人は、世界にどれだけいるだろうか。
 会場を入った瞬間、目に飛び込むのはル・コルビュジエが浜辺で拾い集めた貝殻の展示だ。山や森に囲まれたスイスで生まれた彼だが、流木や貝殻といった「海」に関する物からも大きなインスピレーションを得てきた。4章から成る本展の第1章のタイトルが「浜辺の建築家」であることがそれを物語る。会場をそのまま進むと、ふくよかな水着姿の女性たちを描いた鉛筆画が、大胆な曲線の絵画が、美しい色彩のタペストリーが目に飛び込んでくる。この会場に存在するのは、「偉大な建築家」ではなく、「綜合芸術家」としてのル・コルビュジエであり、1人の人間としてのル・コルビュジエだ。彼がアイリーン・グレイ(Eileen Gray/ 建築家)に宛てた直筆の手紙から滲み出る優しさ、あまり注目されることのなかった論考≪やがてすべては海へと至る≫(原題:Tout arrive enfin à la mer )から垣間見える誠実さ、会場内のルオー・ギャラリーに展示されているル・コルビュジエ作の「長椅子」に座った瞬間の安堵感……会場を出た後「なんだかふわっとして温かい」不思議な余韻が心に残るのはなぜだろう。
 会場の外では、ル・コルビュジエの最大の理解者の1人、ハイジ・ウェバー(Heidi Weber)氏のインタビュー映像が観覧できる。彼女は「建築家・ル・コルビュジエ」だけでなく「芸術家・ル・コルビュジエ」の才能を見出し、支援してきた。彼女が語るル・コルビュジエの素顔から、あなたは何を感じ取るだろうか。≪カップ・マルタンの海岸でのル・コルビュジエ≫(ルシアン・エルヴェ)に写る彼の小さな後ろ姿を思い起こしながら、2度の大戦を経験し、復興の時代を駆け抜けた「等身大のル・コルビュジエ」を発見してほしい。(Mika Tanaka)
 
☆ 本展は、ル・コルビュジエ財団の協力のもと開催されます。
This exhibition is produced in collaboration with the Le Corbusier Foundation.
 
会場:パナソニック汐留美術館
(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F)
会期:2024年1月11日(土)~ 3月23日(日)
開館時間:10:00~18:00. ※夜間開館日は10:00~20:00
      (入館は閉館30分前まで)
夜間開館日:2月7日(金)、3月7日(金)、14日(金)、21日(金)、22日(土)
     (午後8時まで開館/入館は閉館の30分前まで)
休館日:水曜日(ただし3月19日は開館)     
入館料:一般:1,200円/65歳以上:1,100円/大学生・高校生:700円/
    中学生以下:無料)
     ※障がい者手帳提示の場合は、付添者1名を含め無料 
 
問い合わせ:ハローダイヤル 050-5541-8600
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<応募方法>
メールにてご応募下さい。
件名には下記の質問の答えをフランス語で記入し、またメッセージ欄にはお名前(ローマ字、日本語)を明記してご応募下さい。
当選された方は、チケット郵送用に110円切手を貼付した封筒(住所の記入もお願いします)のご用意をお願いしております。
 
質問 「Quelle est la profession de Le Corbusier? 」
 
締め切りは2025年1月27日(月)、正午です。
 
複数の応募は可能ですが、1つのプレゼントにつき1通のメールをお願いしております。
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