『マルチェ·ミオ』
　カトリーヌ·ドヌーヴ、ファブリス·ルキーニ、メルヴィル·プポー……なんと豪華な顔ぶれ。そして彼らは皆、自分自身を演じる。そして主人公のキアラ·マストロヤンニは、キアラ自身を演じると共に、父マルチェロ·マストロヤンニを演じるのだ。メガネをかけ、ヒゲをつけ、帽子をかぶり……父に生き写しの彼女の姿が切ない。今年はマルチェロ·マストロヤンニ生誕100周年。第37回東京国際映画祭では、この映画がクロージングとして上映されるほか、「甘い生活」など、数本のマストロヤンニ作品の上映も予定されている。映画祭コンペティション部門の審査員としてキアラ·マストロヤンニの姿を見ることができるのも嬉しい。
(Mika Tanaka)

監督：クリストフ·オノレ
出演：キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーヴ
2024年/ フランス語、イタリア語/ 121分

Marcello Mio De Christophe Honoré avec Chiara Mastroianni, Catherine Deneuve, Fabrice Luchini, Nicole Garcia, Benjamin Biolay, Melvil Poupaud; 2024, France, 121 min

https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37000TOC02