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国立新美術館 『ルーヴル美術館展 愛を描く』
投稿日 2023年3月9日
最後に更新されたのは 2023年6月8日
サミュエル・ファン・ホーホストラーテン 《部屋履き》
1655-1662年頃 油彩/カンヴァス 103x70cm パリ、ルーヴル美術館
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

 会場に入ってすぐ、大きな1枚の絵に圧倒される。愛の成就のため忙しそうに動くキューピッド(アモル)たち……ぽっちゃりとした体つきが可愛らしいが、顔つきはまるで仕事に奔走する企業戦士に見えてくる。
こっそりとのぞく愛、奪い去る愛、母の愛、父の愛、娘の愛、神への愛、その場限りの愛……ルーヴル美術館から寄せられた愛にまつわる絵画の数々は、決して美しくはない人々の欲望、そのありのままの姿をも晒し出す。人間とはなんと身勝手な生き物であることか、そう思うと同時に、それでも美しい肉体のラインにじっと見入る。人物画の多い本展の中で、ひときわ異彩を放つのが、サミュエル・ファン・ホーホストラーテン(Samuel van Hoogstraten)による《部屋履き》(Les Pantoufles)だ。しんと静まり返った家の中、脱ぎ捨てられた部屋履きと鍵穴に挿しっぱなしの鍵といった暗喩的なアイテムがさりげなく描かれる。人の姿はまったく見えない。が、絵の中に血の通った人の気配が確かに感じられる。1人ひとりが異なる想像力で心に描くそれぞれの「愛」。パリの美術館が届けてくれる贈り物のリボンを、そっとほどいてみよう。(Mika Tanaka)
 
<展覧会概要>
会場:国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
 
会期 : 2023年3月 1日(水) ~ 2023年6月12日(月)
休館日:火曜日
※3月21日(火・祝)・5月2日(火)は開館、3月22日(水)は休館)
開館時間 : 10:00 18:00 (入場は17:30まで)
入館料:大人 2,100円 大学生1,400円 高校生1,000円、中学生以下無料
※障がい者手帳持参の場合は、本人と介助者 1 名入場無料
 
問い合わせ電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
美術館ホームページ : https://www.ntv.co.jp/love_louvre/
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<応募方法>
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質問 「Quel est le titre français du tableau de François Boucher? (Voir le logo de cet article)」
 
締め切りは2023年3月13日(月)、正午です。
 
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