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La francophonie au Japon

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『ガガーリン』 Gagarine
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Crédits : ©2020 Haut et Court – France 3 CINÉMA

『ガガーリン』
 
モノクロのアーカイブ映像。そこには、自分の名を冠したパリ郊外にそびえ立つ巨大な公営住宅「ガガーリン団 地」を訪れた宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンと、熱狂の中で彼を迎える住民たちの姿がある。「宇宙に行きたい?」と質問されたこどもが 「僕には無理かも。いろんなことを知らないといけないから」と照れくさそうに答えると「勉強すればいいんだよ」という励ましの声 が……1963年の出来事だ。
 時は 流れる。2024年のパリ・オリンピックに向 けてガガーリン団地は解体されることが決まり、住民たちは退去を迫られることに。実在するこの団地と住民たちをモチーフに、若手の気 鋭監督が幻想的な叙事詩を創り上げた。
 この団地で生まれ、この団地で育った少年、ユーリ(アルセニ・バティリ)。団地の名前も、自分の名前も、尊 敬する宇宙飛行士と同じだ。団地の解体は、彼にとってコミュニティを失うことであり、思い出を失うことでもある。解体に抵抗しよう と、自主的に団地の修理や改善を行おうとするが、個人の小さな力では抗えない巨大な力が彼を追い詰めていく。物理的な居場所を奪わ れ、母に見捨てられ心の居場所まで奪われたユーリは、その孤独を深い闇にただよう宇宙飛行士に重ね、朽ちてゆく団地を宇宙船に見立て る。恋心を抱くディアナ(リナ・クードリ) との共通の言語はモールス信 号……団地からの退去を拒みながら創り上げたユーリの世界は、美しいほどにいたましい。物が壊れても、場所を追われても、あなたは思 い出も絆も失いはしないと、廃墟で助けを求めるユーリに伝えてあげたい。(Mika Tanaka)
 
監督:ファニー・リやタール、ジェレミー・トゥルイル
出演:アルセニ・バティリ、リナ・クードリ、ジャミル・マクレイヴン、ファリダ・ラウアジ、ドゥニ・ラヴァン
2020年/98分
 
Gagarine de Fanny Liatard et Jérémy Trouilh avec Alseni Bathily, Lyna Khoudri, Finnegan Oldfield, Farida Rahouadj, Denis Lavant; 2020, France, 98 min
 
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