『家なき子 希望の歌声』 Rémi sans famille
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『家なき子 希望の歌声』
 
 雷の音におびえ、夜中にベッドから抜け出す少年。彼を背後で見守るのは……壮年期のレミを演じるジャック・ペランの表情は、慈愛に満ちた、子供達を包み込むよう。どれだけ大きな愛を受け止めると、こんな穏やかなたたずまいでいられるのだろうか。
原作を既に知っている人は懐かしさいっぱいの気持ちで、原作が実は冒険小説だと知らない人はきっと新鮮な気持ちで、映画を楽しむことができるだろう。
 長編の原作を、どのようにコンパクトにまとめ上げるのだろうかと、好奇心いっぱいの気持ちで見終えた後、既に知っているはずの結末に涙ぐむ自分がいた。心の美しい少年レミ(マロム・パキン)も、とてつもなく大きな愛でレミを守るヴィタリス親方(ダニエル・オートゥイユ)も、私が小さい頃に知ったあの頃とちっとも変わらない。マチヤもアーサーも、アキャン家の人々も登場しないけれど、ヴィタリス親方の「前へ進め」の精神も、バルブラン・ママ(リュディヴィーヌ・サニエ)ので素朴な母性も健在だ。レミを白鳥号に残してほしいと夫人がヴィタリスに提案するとき、ヴィタリスが答える言葉のひとつひとつを噛みしめるように聞いてしまった。旅先で演奏を披露したヴィタリス親方をひとりの女性が訪ね、金貨を置いて去るシーンにどんな思いが込められているのか、親から子へと伝えたい。(Mika Tanaka)
 
原作:エクトール・アンリ・マロ「家なき子」
監督・脚本:アントワーヌ・ブロシエ
出演:マロム・パキン ダニエル・オートゥイユ ジャック・ペラン ヴィルジニー・ルドワイヤン リュディヴィーヌ・サニエ ジョナサン・ザッカイ アルバン・マソン ニコラス・ロウ
2018年/109分
 
Rémi sans famille d’Antoine Blossier d’après Hector Malot avec Daniel Auteuil, Maleaume Paquin, Virginie Ledoyen; 2018, France, 109 min
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