『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』 House of Cardin
<span class="caps">JPEG</span> - 86.4 kb
Crédits : © House of Cardin - The Ebersole Hugues Company

『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』
 
 ジャン=ポール・ゴルチエはこう語る。
 「ピエール・カルダンから”自由”というのを教わったんだ」。
 
仕事とは自分を解放すること。「働くことが楽しくて仕方がない」と、98歳となった今も現役で活躍する。それがピエール・カルダンだ。日本のモデルをいちはやくパリのモード界に招き、ソ連や中国に物怖じせずに進出。万里の長城を舞台にカラフルな衣装をまとったモデルが歩く姿のなんと美しいこと!世界を席巻したビートルズの襟なしスーツも、彼の作品だ。肌の色の違いも、貧富の差も、ジェンダーも、世の中にあるさまざまな壁を、ピエール・カルダンは美意識という手段で乗り超えていく。
 
でも、そんな挑発的で革命的な姿が彼のすべてではない。映画がちらりと見せてくれるもうひとつのカルダンはどんな姿だろう?
 
ジャンヌ・モローとの愛と尊敬の日々。内気なシャロン・ストーンを開花させた魔法の言葉。森英恵が、高田賢三が、多くの人々がとうとうと語る中から垣間見えるのは、彼の誠実さと信念だ。
 
「ファッションは、世の中を変えるためにある」
「人から好かれなくてもいい。自分がいっぱい愛したいんだ」
 
 繊細でこぼれ落ちそうなほどの愛情を秘めた彼の内面。両親の愛と幼い頃のイタリアの記憶が彼の原点であることを知る。自由より自粛が求められ、カラフルな色彩が消えつつあるこんな時代だからこそ、少しでも多くの人にこの映画を観てほしいと思う。(Mika Tanaka)
 
監督:P・デビット・エバーソール & トッド・ヒューズ
出演:ピエール・カルダン、ジャン=ポール・ゴルチエ、シャロン・ストーン、ナオミ・キャンベル
2019年/アメリカ・フランス/101分
 
House of Cardin de P David Ebersole et Todd Hughes avec la voix de Jean-Paul Gaultier; 2019, USA, France, 101 min
qrcode:http://franc-parler.jp/spip.php?article1457