『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』 Ville Neuve
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Crédits : ©L’unité centrale

『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』
舞台は1995年のモントリオール。ケベック州で独立運動で盛り上がり、カナダからの独立に対する住民投票が行われようとしている頃だ。酒に溺れて妻子に見放された詩人ジョゼフは、かつて妻エマと幸せな日々を過ごした海辺の街、ヴィル・ヌーヴに部屋を借りる。ジョセフは過去を捨てられず、エマとの復縁にこだわっていた。ジョセフに裏切られ続け愛想をつかしたエマだったが、ジョセフの誘いの電話に迷いながら、ヴィル・ヌーヴへ車を走らせた。禁酒の誓いを立て、エマの書いた小説に感銘するジョセフに、エマは新たな関係への希望を見出す。一方、息子のユリスは父親に心を開くことはなく……夫婦の関係、親子の関係。それらがケベック州とカナダとの関係と重なり合うように展開していく。1995年の歴史上2度目の住民投票では、わずか1%の差で独立が否決されたが、映画での結末は事実と異なる。モノクロームの色彩やシンプルな輪郭の効果だろうか。全編にわたって漂う哲学のフレーバーは、私たちを遠い世界へ連れ出してくれる。飛行機や船に乗ってたどり着ける場所ではない、遠い世界へ。ユリスが恋人に語る、アンドレイ・ タルコフスキーの映画『アンドレイ・ルブリョフ』の登場人物を自分に重ねるエピソードが印象的だ。(Mika Tanaka)
 
監督:フェリックス・デュフール=ラベリエール
声の出演:ロベール・ラロンド、ジョアンヌ=マリー・トランブレ、デオドール・ベルラン
2018年/カナダ/76分
 
Ville Neuve film d‘animation de Félix Dufour-Laperrière avec les voix de Robert Lalonde, Johanne Marie Tremblay; 2018, Canada, 76 min
 
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