レ・ミゼラブル』 2018年夏。サッカーW杯で優勝した自国を讃え、パリの街にトリコロールの国旗を携えて歓声が
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Crédits : ©SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

『レ・ミゼラブル』
 
2018年夏。サッカーW杯で優勝した自国を讃え、パリの街にトリコロールの国旗を携えて歓声が上がる。肌の色も宗教も違う、そんな多様な人々の心がひとつになったように感じられた瞬間だ。その中に、パリ郊外のモンフェルメイユから駆けつけた移民の少年たちの姿もあった。モンフェルメイユといえば、ヴィクトル・ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』の舞台となった町だ。ギャングが幅を利かせ犯罪が多発するこの町に、ある日サーカス団が訪れる。そのとき、1人の少年が軽い気持ちでライオンの子供を盗んでしまう。それがきっかけで、事件は思わぬ方向へと進んでいく……誰が加害者で誰が被害者か。境目の見えない無情な世界が、21世紀になった今でも広がっている。警察官は正義か?残念ながら決してそうではない。では、ギャングは警察に代わることができるのか?それも違う。大人たちの抗争に巻き込まれて苦しむのは、そこに住んでいる子供たちだ。助けを求めたくても、聞いてくれる大人がいない。ジャン・バルジャンが登場するのはいつだろうと、映画の最後までずっと待ち続けていた。(Mika Tanaka)
 
監督:ラジ・リ
出演:ダミアン・ボナール、アレクシス・マネンティ
2019年/104分
 
Les misérables de Ladj Ly avec Damien Bonnard, Alexis Manenti; 2019, France, 104 mn
 
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