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クレール・コット、フランス国立コニャック生産協会広報部長
投稿日 2001年10月1日
最後に更新されたのは 2016年7月28日
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コニャック:味と色
 
コニャックは、大きな銅製のシャラント式蒸留器の中で作られる。主な原料はシャラント県の限定された地域で生産されるユニ・ブラン種の葡萄。トロンセまたはリムザンの森で伐採した樫の樽でゆっくりと熟成しながら、マスター・ブレンダーの忍耐強い作業のもと、独特の色と香りが生まれる。味わい方は千差万別だ。フランス国立コニャック生産協会のクレール・コット広報部長に話を聞いた。
 
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フラン・パルレ:なぜフランス国立コニャック生産協会なのですか。
クレール・コット:製品を守るため、保護し、助成するためです。つまり、コニャックには非常に強い独自性があるのです。これは特別な地方で特別な製法によって厳正な管理の下に生産されている、ユニークな商品ですから、類似製品との違いを明らかにするために、組織的に行動せねばなりません。だから生産者たちは100年以上前からコニャックを絆としてまとまっているのです。
 
フラン・パルレ:これで4回目の来日ですが、なぜこれほど日本に関心を持たれるのですか。
クレール・コット:まず、日本が世界で5番目のコニャック市場だということです。これほど重要な市場に関心を持たないわけにはいきません。それだけでなく、コニャックは美学的な商品ですから、日本文化とコニャックの精神は完全に合致しています。日本人は美学的なセンスが究めて発達していますからね。生活を楽しむセンスに長けているのです。日本の住居や生活スタイルを見れば一目瞭然でしょう。日本人は物を大切にし、伝統に敬意を払っています。また美食を楽しむ心もあります。日本料理は大変に奥が深く変化に富んでいますし、日本人は新しいものが好きです。しかもそれを自分の好みに合わせて応用するのが大好きなのです。
 
フラン・パルレ:他方では日本市場が後退していますね。なぜでしょう。
クレール・コット:日本経済のせいです。コニャックは奢侈品ですからね。生活必需品ではありません。値段も高いですし。値段が下がることはないでしょう。製法がとても複雑ですし、消費者に対して品質を保証しなければなりませんからね。コニャックが大衆向けの商品になることは決してありません。ずっと高級品のままでしょう。つまり高品質で、高価格な商品です。アルコールを飲む量を減らすのは大切です。そのかわり良質なアルコールを飲むことをお勧めします。常に質の高さを追及して欲しいと思います。
 
フラン・パルレ:今あるようなコニャックができたのはいつごろですか。
クレール・コット:16世紀末から17世紀始めです。この地方では昔からワインを作っていました。プローブス帝時代でさえ作っていたくらいです。それが次第にスピリッツになり、ブランデーに変わってくるうちに本当の個性が定まってきたのです。そして世界的に有名なブランデーになりました。いまでは世界中のレストランにコニャックが置いてあります。
 
フラン・パルレ:最初から輸出を目指していたのですか。
クレール・コット:ええ。もともと北欧やアングロ・サクソン諸国にワインを輸出していましたからね。この地方の使命はもともと輸出向けのワインなりブランデーなりを生産することだったのです。今も生産量の92%を輸出しています。
 
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フラン・パルレ:これは伝統的商品ですか。それとも現代的なものですか。
クレール・コット:両方です。コニャックは伝統と歴史に深く根付いていますが、同時にきわめて新しい商品であるともいえます。なぜなら、輸出向け商品として世界中の消費者に利用されていながら、人によって持ち味の引き出し方が違うのです。それこそ各人各様の味わい方があります。別々な大陸を旅行してみると、どこでもコニャックが愛されているのがわかります。どこでもハイレベルな生活のイメージがとても強いことは事実ですが、飲み方はいろいろです。中国人はテーブルワインのように飲んでいますが、水で割っています。アメリカでは、アフリカ系の人はソフトドリンクに、南部ではフルーツジュースに混ぜています。ヨーロッパでは伝統的な飲み方をしています。コニャックは世界中で飲まれていますが、60%は何かで割った飲み方です。
 
フラン・パルレ:フランスではどうですか。
クレール・コット:だんだんアペリティフとして飲まれるようになってきていますが、多くは食後酒として飲まれています。新しい現象としては、女性がコニャックに関心を持つようになったことでしょう。女性はもともとワインが好きなので、味覚がコニャックに特別向いているのです。ソフトドリンクに入れたり、オンザロックで飲んだりします。女性がどんどん社会進出し、地位が上がり、オピニオンリーダーとして自己主張しつつあるなかで、男性の飲み物を自分らしい形に合わせて飲むようになってきているのだと思います。
 
フラン・パルレ:何かと割って飲むとコニャックの味が薄まるのではないですか。
クレール・コット:いいえ。薄まるのではなく、逆に強めるのです。水はすばらしい起爆剤です。薄めることによってコニャックの味と香りをよりはっきりと確かめることができます。そしてアルコールの影響は少なくてすむのです。
 
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フラン・パルレ:味の点で、コニャックと穀物酒との違いは何ですか。
クレール・コット:大変なものです。まず原料が違います。穀物を食べるのと葡萄を食べるのとでは味が違います。たとえ蒸留しても、また製造法が非常に似通っているにしても仕上がりは同じにはなりません。葡萄の性格がコニャックの性格に非常に豊かな味と香りを与えるのです。コニャックは樫の樽で年齢を経るほどに味と香りが深みを増して、非常に特徴的なコニャック独特の味わいが生まれます。そしてテイスティングをすると必ずワインの味が見つかるのです。
 
フラン・パルレ:どんな料理がお勧めですか。
クレール・コット:私はコニャックを一種のワインとみなしています。コニャックのもとはワインですからね。原料は葡萄ですから。食事の前にアペリティフを飲むのは、食事のため、またワインのためのいい口馴らしになると思います。利き酒をする人は皆「穀物と果肉を混ぜてはいけない」と言うでしょう。これはイギリスの伝統ですが、世界的にも同じことが言えます。確かに穀物と果肉を混ぜるのは趣味の良いことではありません。食事中にワインを飲むのなら、まずワインを原料とするアペリティフから始めるのがいいでしょう。コニャックはこうした用途に完全にマッチしています。その後で、たとえば魚のマリネを食べるとします。その際に冷凍庫で冷やした若いコニャックを、きりりと冷やしたウォッカのように少しだけ飲むことができます。ほんの一口のコニャックと魚はとてもよく合います。そのあとで料理と一緒にワインを飲んだとしても、ぜんぜん違和感がありません。食事の最後にデザートを食べるとき、もしくはコーヒーに移るときにXOのコニャックを一杯飲んでもいいし、チョコレートムースや淡雪卵、果物やアイスクリームなどの冷たい食品と一緒に飲むこともできます。コニャックは本当にいろいろな食品とマッチするのですが、特にチョコレートとは、とても長い付き合いがあります。
 
2001年10月
インタヴュー:エリック・プリュウ
翻訳:大沢信子



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